落ち着くのと入れ替わりに、段々とムカムカしてきた。
怒りの矛先(ほこさき)は、もちろんイギリス男。
「最低ですね、パンツ男!!よくもまぁ、そんな愛人付きの男と、あんな綺麗なダイアナさんが結婚しましたね!?」
「凛道と同じだったからだ。」
「僕と同じ!?」
ダイアナさんと私が同じ!?
「あんなに高貴で上品で、チャーミングな美人が、みんなのあこがれの世界のダイアナが、僕なんかと同じって、ダイアナさんに失礼ですよ!」
同性から見ても、ドキドキしてしまうぐらい可愛い人。
それが暴走族の総長と一緒って、いくら瑞希お兄ちゃんの言葉でも・・・!
「俺が話そう、瑞希。」
「伊織。」
「獅子島さん!?」
好きな人の腕の中で反論すれば、ため息交じりに眼鏡の先輩は教えてくれた。
「当時、早く結婚して子供を作れと言う女王陛下夫婦のために、パンツと菓子パンは、自分達の愛の生活に都合の良いイケニエ女・・・いや、王妃を、2人で仲良く物色していた。」
「はあ!?愛人と花嫁さんの物色って・・・悪趣味ですよ!?」
「関係を続ける以上、自分達の目で確かめた方が安心出来るだろう?そうやって見つけたのが、10代のダイアナだ。口の上手い菓子パンが皇太子の友人と偽り、パンツに惚れこむように丸め込んだのだろう。子供で、世間知らずだったからだまされたんだ。」
「あの・・・僕と同じというのは?」
「世間知らずな子供だろう?」
「子供ですけど、世間は知ってますよ!?」
「ヤンキー世界もか?」
「うっ!?それは・・・!」
否定できない。
今だに、ヤンキー関連の知識は少ないもんね・・・
〔★まだまだ勉強中だ★〕
「だから・・・ダイアナ王妃は、結婚するまで気づかなかったんですか?」
「気づいてはいたぞ。事実ダイアナ元妃は、実の姉に結婚の取りやめを相談しているが『あなた達の結婚の記念品を作ったあとに言われても無理』と、遠まわしに結婚するように言われ、大人の事情で嫁に行ったわけだ。」
「最低の事情じゃないですか!?」
「ちなみに、パンツの本命の花嫁候補として付き合っていたのは、ダイアナの姉だった。」
「ええ!?もっと最低!!妹に乗り換えたんですか!?愛人もいて、二股!?は!?まさか・・・その恨みでお姉さんは、結婚の取りやめをするなって言っちゃった!?魔がさした・・・!?」
「妄想はそこまでにしておけ。」
疑わしい気持ちを抱く私に、獅子島さんが待ったをかける。


