彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「お兄ちゃん!恥ずかしいなら、パンツをあだ名にしなきゃいいじゃないですか!?」

「仕方ないだろう。インパクトのあるエピソードからソフトなのを選んだらパンツになったんだ。」

「どんなエピソードですか!?」

「あ~・・・・あんまり言いたくはないんだが・・・・・」

「なんですか!?」



瑞希お兄ちゃんが、言い渋る時点で止めるべきだったが、気づいた時に手遅れだった。



「イギリスのメディアが、菓子パンとパンツの電話の会話を盗聴して、内容を国民にバラしちまったんだよ。つまり、不倫の証拠を公開したんだ。」

「王室の会話を盗聴って、犯罪になりません!?」

「・・・不倫も犯罪だろう?盗聴内容が日本でもテレビで流れたんだが・・・その時のパンツの発言がひどくてな。」

「え?下着の話を・・・したとかですか?」

「いや、不倫相手、愛する菓子パン女に向かって野郎は、『君のパンツの中で暮らしたい!』って言ったんだ。」

「なにそれ!?変態仮面!?」

「落ち着け、凛!変態仮面はパンツの中に住んでない。顔にかぶるだけの正義の味方だ。」

「『それは私のおいなりさんだ!』・・・も、言ってないと思うぜ~凛たん♪」

「ぐっ!声真似しながら言わないでください、烈司さん!そういう気づかい、いりませんから!!」

「ぷっ!あははは!似てるぞ~烈司!腹いてぇ~!」

「面白いの、お兄ちゃん!?」

「わーはっはっはっ!知らねぇだけで、かぶってる可能性はあるだろう!?どうよ、伊織~!?」

「くだらん質問をするな。俺が知ってる下着情報は、2015年に一部のイギリス女性達が、生理用品に関する抗議で、赤に染まった下着を顔にかぶって抗議したという話ぐらいだ。」

「もうパンツの話はいいですよ!命名理由はわかりましたが、他になかったんですか!?パンツの話しか、不倫男女はしてないんですか!?」



恥ずかしくてそう言ったんだけど、なぜこの時、奴らの話題自体を変えなかったのかと後悔する。