「お兄ちゃん!恥ずかしいなら、パンツをあだ名にしなきゃいいじゃないですか!?」
「仕方ないだろう。インパクトのあるエピソードからソフトなのを選んだらパンツになったんだ。」
「どんなエピソードですか!?」
「あ~・・・・あんまり言いたくはないんだが・・・・・」
「なんですか!?」
瑞希お兄ちゃんが、言い渋る時点で止めるべきだったが、気づいた時に手遅れだった。
「イギリスのメディアが、菓子パンとパンツの電話の会話を盗聴して、内容を国民にバラしちまったんだよ。つまり、不倫の証拠を公開したんだ。」
「王室の会話を盗聴って、犯罪になりません!?」
「・・・不倫も犯罪だろう?盗聴内容が日本でもテレビで流れたんだが・・・その時のパンツの発言がひどくてな。」
「え?下着の話を・・・したとかですか?」
「いや、不倫相手、愛する菓子パン女に向かって野郎は、『君のパンツの中で暮らしたい!』って言ったんだ。」
「なにそれ!?変態仮面!?」
「落ち着け、凛!変態仮面はパンツの中に住んでない。顔にかぶるだけの正義の味方だ。」
「『それは私のおいなりさんだ!』・・・も、言ってないと思うぜ~凛たん♪」
「ぐっ!声真似しながら言わないでください、烈司さん!そういう気づかい、いりませんから!!」
「ぷっ!あははは!似てるぞ~烈司!腹いてぇ~!」
「面白いの、お兄ちゃん!?」
「わーはっはっはっ!知らねぇだけで、かぶってる可能性はあるだろう!?どうよ、伊織~!?」
「くだらん質問をするな。俺が知ってる下着情報は、2015年に一部のイギリス女性達が、生理用品に関する抗議で、赤に染まった下着を顔にかぶって抗議したという話ぐらいだ。」
「もうパンツの話はいいですよ!命名理由はわかりましたが、他になかったんですか!?パンツの話しか、不倫男女はしてないんですか!?」
恥ずかしくてそう言ったんだけど、なぜこの時、奴らの話題自体を変えなかったのかと後悔する。


