しぶしぶ百鬼がオーブンへ向かったところで、笑顔を取り戻したオネェさんが言った。
「3皿目は、『ストロベリーケーキ』よ。」
「え!?イチゴのケーキ!?」
日本でも、なじみのあるお菓子の登場に、ちょっと拍子抜けする。
「子供のころから好きだったんですって!とってもシンプルでしょう?」
「そうですね・・・。」
「誰でも食べれる=庶民である自分達と同じものを食べるプリンセス、その飾らない人柄が人気の1つでもあるのだろう。」
「獅子島さん。」
「息子2人を連れて、マクドナルドやピザ屋にもいっていた人だ。国を代表する人間が、その国の人々の生活を知らないわけにはいかんだろう。」
「・・・その通りですね。イギリスは、素敵な人をなくしちゃったんですね。」
「それを悼むためにも食べてね、凛ちゃん?」
「はい!ありがたく!」
六等分にされたケーキの1つを受け取る。
スポンジの間に、スライスされたイチゴと生クリームがはさまって2層になっている。
表面に塗られた生クリームの上に、大粒のいちごがのっている。
フォークで小さく切って、パクッと食べた。
「甘くて美味しいです。」
「それでも、カロリーの低いお砂糖使ってるのよ?プリンセスになってからのダイアナ王妃って、ダイエットしてたからねぇ~」
「え!?画像では、スマートだったじゃないですか?」
「フン。細い体系を維持したかっただけだろう。見られるのが仕事でもあるからな。」
「もぉ~わかってないわねぇ~!キレイでいたいっていう女心もあるのよ?そういうわけだから凛ちゃん、気の利く男のでいてちょうだいね!女の子の変化には、常に気をつけるように!髪型変えたとか~香水変えたとか~メイクにネイルにアクセサリーが変わったらすぐに感想を言うこと!褒めること!特にモニカちゃんの変化に関してはね♪」
「そこは高千穂達の名前を出せ。」
(つまり、男子は女子を褒めるのがいいってこと・・・?)
設定上、そうなるよね?
(できるかな・・・私に?)
〔★無自覚だが合格ラインだ★〕


