彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




しぶしぶ百鬼がオーブンへ向かったところで、笑顔を取り戻したオネェさんが言った。



「3皿目は、『ストロベリーケーキ』よ。」

「え!?イチゴのケーキ!?」



日本でも、なじみのあるお菓子の登場に、ちょっと拍子抜けする。



「子供のころから好きだったんですって!とってもシンプルでしょう?」

「そうですね・・・。」

「誰でも食べれる=庶民である自分達と同じものを食べるプリンセス、その飾らない人柄が人気の1つでもあるのだろう。」

「獅子島さん。」

「息子2人を連れて、マクドナルドやピザ屋にもいっていた人だ。国を代表する人間が、その国の人々の生活を知らないわけにはいかんだろう。」

「・・・その通りですね。イギリスは、素敵な人をなくしちゃったんですね。」

「それを悼むためにも食べてね、凛ちゃん?」

「はい!ありがたく!」



六等分にされたケーキの1つを受け取る。

スポンジの間に、スライスされたイチゴと生クリームがはさまって2層になっている。

表面に塗られた生クリームの上に、大粒のいちごがのっている。

フォークで小さく切って、パクッと食べた。



「甘くて美味しいです。」

「それでも、カロリーの低いお砂糖使ってるのよ?プリンセスになってからのダイアナ王妃って、ダイエットしてたからねぇ~」

「え!?画像では、スマートだったじゃないですか?」

「フン。細い体系を維持したかっただけだろう。見られるのが仕事でもあるからな。」

「もぉ~わかってないわねぇ~!キレイでいたいっていう女心もあるのよ?そういうわけだから凛ちゃん、気の利く男のでいてちょうだいね!女の子の変化には、常に気をつけるように!髪型変えたとか~香水変えたとか~メイクにネイルにアクセサリーが変わったらすぐに感想を言うこと!褒めること!特にモニカちゃんの変化に関してはね♪」

「そこは高千穂達の名前を出せ。」



(つまり、男子は女子を褒めるのがいいってこと・・・?)



設定上、そうなるよね?



(できるかな・・・私に?)



〔★無自覚だが合格ラインだ★〕