「みんなでお祭り、楽しいのぉ~!?うはははは!」
「そうですね・・・」
のん気なヤマトの声を聞きながら、ストローのささったドリンクを飲んだ時だった。
「あの~ちょっといいっすか?」
「え?」
声をかけてきたのは、一目でヤンキーだとわかる少年。
「「「「「「「なんだ、テメー?」」」」」」」
「うはははは!」
途端に、ヤマトとますみちゃん以外の顔が怖くなる。
(え!?何事!??)
全員でメンチを切り始める。
〔★威嚇モードに切り替わった★〕
ガンを飛ばす友達に、声をかけてきたヤンキーがビビる。
「あ、いやいや!警戒しないでください!自分、バサラの徳井というもんなんすけど~」
ビビりながらも話し始めるヤンキー。
「そちらに座ってるマスクの方って、龍星軍4代目総長の凛道蓮さんですよね?」
「そうですが・・・初対面ですよね?」
記憶にないので、ありのままに伝えれば、笑顔でそいつは言う。
「はい!そうっす!今、ちょっとだけいいっすかね?」
「え?いや、今、休憩中だか・・・」
「聞いての通りだ!」
私が言いきる前に、可児君が怖い声で言う。
「うちの総長は、忙しいんだよ!テメーと話す時間はねぇ!」
「ひっ!あ・・・じゃあ、終わった後でいいんで~」
「あん?なんだその言い方は?」
言い直す相手に、今度はちーちゃんがキレる。
「天下の龍星軍の頭相手に、タメ口か?あん?ケンカ売ってほしいんか?おい?」
「い、いえ!そういうわけでは~」
「だったら、消えろや。こっちは何も用はねぇ!」
「カンナさん!?」
可児君とちーちゃんだけでなく、隣に座ってるカンナさんまで不機嫌そうに話す。
「うちの頭に気安く声かけしてんじゃねぇーぞ!?」
「そうそう。口で言って分からないなら、力づくでお帰り願おうか~?」
「つなぐ!?」
忍者の友達が拳をならしながら近づけば、相手は後ずさる。
それに合わせて、秀君と悠斗君も同じポーズを取れば・・・・
「し、失礼しました!」
ヤンキーは大慌てで逃げてしまった。
「・・・なんだったんですか?」
意味がわからずつぶやけば、隣にいたヤンキーガールが言った。


