友達がコーヒーを買いに来てくれたら、よくわからない修羅場に巻き込まれた。
その結果、邪魔になるからとお店から追い出された。
「これ飲んで、いろいろ冷やしてこい。」
そう言って、私達全員分のドリンクを用意してくれた瑞希お兄ちゃん。
金はいらねぇと言って、おごってくれたところが優しい。
なので、邪険にされたというわけではない。
だけど、瑞希お兄ちゃんから「喧嘩の原因は凛だ。」と言われたことはショックだった。
「大丈夫っすか、凛さん?」
「リンリン、怪我ない系~?」
「スゲーガチバトルだった。」
「自業自得だろう。」
「言えるよな~ざまぁ!」
「迫力ある光景でした、我が君!」
「うははは!見てておもろかったわ!」
「見てないで、助けて下さいよ!」
男友達の言葉にイラッとする。
カンナさんとますみちゃんの喧嘩が収まった時、タイミングよく戻ってきた彼ら。
しかし実際は、カンナさんから少し遅れてお店近くに到着しており、遠巻きで修羅場を見ていたのだった。
「助けるって、うはははは!あれをわしらで止めるのは、命がけやーん?どっちもめっちゃ怖いやんけ~!?」
「7人もいて薄情ですよ!否定はしないけどさ!」
「「「しないのかよ。」」」
私の言葉に、トリプルツッコミを入れる爆裂弾。
別に、女の子相手に戦えと頼んでるわけじゃない。
私のモットーはあくまで話し合いだから、引きはがしてもらうだけでもよかったのよ。
(それが7人もいて見てるだけって・・・・)
ホント、少しは『七人の侍』って映画を見習ってほしい!
『SAMURAI7』でもいいけどさ!
〔★あれは農民を助ける話だ★〕


