気が合わないはずの2人からのダブル攻撃。
「ゴホゴホ!」
「大丈夫、凛ちゃん!?」
「は、肺が・・・!」
むせる私を、モニカちゃんが優しく背中を撫でてくれる。
出来れば瑞希お兄ちゃんがいいと思いながら、目当ての彼を見るけどこっちを見てくれない。
(ひどい、瑞希お兄ちゃん・・・!ちょっとぐらい、心配してくれてもいいじゃないですか・・・!?)
連れない態度の彼に構ってほしくて、気を引くことにした。
「凛ちゃん、少しは楽になった?呼吸できる?」
「うん・・・ありがとうモニカちゃん。モニカちゃん優しいから好きです。」
「あ、あらん♪照れるじゃなーい!凛ちゃんだから、優しくしちゃうのよぉ~」
「嬉しいです!今のモニカちゃん、お兄ちゃんよりも優しいですぅ~」
瑞希お兄ちゃんへの当てつけのつもりで言ったのだが――――――
「りっ君、大丈夫ぅ~!?」
「え?」
「ますみ、すごくしんぱぁーい!」
「・・・え?」
違う人の気を引いてしまった。
〔★作戦は失敗した★〕
「できることなら、変わってあげたーい!りっ君、超可哀想ぉ~!」
「いやいや、誰のせいだと思ってるんですか!?ますみちゃんがしたんでしょう!?」
「だ・か・ら♪責任取って、ますみが介抱してあげる~!りっ君のお世話役、交代しましょう、モニカお姉様♪」
「え!?ちょっと、一之瀬ちゃん、それは~」
「って、そうはさせるかボケ!」
私へと近づいてきたますみちゃんを、素早くカンナさんが追い払う。
そして、メンチをきりながらますみちゃんに言った。


