「え?涼子ちゃん、もう帰っちゃうんですか?」
「うん・・・お邪魔になっちゃうし。」
「そんなことないですよ。」
「おい、凛!」
「ちょっと、りっ君!」
「ごめんね、凛君・・・・。私―――・・・・」
カンナさんとますみちゃんを見てから、控えめに涼子ちゃんは言った。
「門限があるから・・・。」
「あ・・・それなら仕方ないですね・・・。じゃあ、また連絡ください。」
「もちろんだよ。ありがとう、凛君。」
「ちょっとちょっと!ますみには連絡するなって言うのに~なにそれ!?」
「お前はウザいからだろう?」
「なんですって、高千穂カンナ!?」
「涼子ちゃん、気をつけてね?」
「うん、凛君も。あのお兄さん、ご馳走様でした。みなさんも、失礼します。」
「いやいや、こちらこそ。またね、リョウコちゃん。」
「いつでも歓迎するよ。」
「あたしも~」
「明るい道を通って帰りなさい。」
「わははははは!」
「バイバイ、涼子ちゃん。」
「バイバイ、凛君。」
瑞希お兄ちゃん達に丁寧にお辞儀すると、私に手をふって去って行く涼子ちゃん達。
「礼儀正しい子だよな、凛?」
「そうでしょ、お兄ちゃん?」
「りっ君!ますみも礼儀正しいよ!?」
「お前は、うるさいだけだろう?」
「あら、自分の下品さを棚に上げて言わないでよね~高千穂カンナ?」
「オメーの方がエゲツねぇーだろう、一之瀬ますみ!?」
「だから、喧嘩はやめて下さい!」
「「誰のせいで喧嘩になってんだよ!?」」
バシバシ!
「痛い!?」
JK2人から、思いっきり背中を叩かれる。
(この同時攻撃、打ち合わせしたわけじゃないよね!?)
〔★息ピッタリだ★〕


