彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「え?涼子ちゃん、もう帰っちゃうんですか?」

「うん・・・お邪魔になっちゃうし。」

「そんなことないですよ。」

「おい、凛!」

「ちょっと、りっ君!」

「ごめんね、凛君・・・・。私―――・・・・」



カンナさんとますみちゃんを見てから、控えめに涼子ちゃんは言った。



「門限があるから・・・。」

「あ・・・それなら仕方ないですね・・・。じゃあ、また連絡ください。」

「もちろんだよ。ありがとう、凛君。」

「ちょっとちょっと!ますみには連絡するなって言うのに~なにそれ!?」

「お前はウザいからだろう?」

「なんですって、高千穂カンナ!?」

「涼子ちゃん、気をつけてね?」

「うん、凛君も。あのお兄さん、ご馳走様でした。みなさんも、失礼します。」

「いやいや、こちらこそ。またね、リョウコちゃん。」

「いつでも歓迎するよ。」

「あたしも~」

「明るい道を通って帰りなさい。」

「わははははは!」

「バイバイ、涼子ちゃん。」

「バイバイ、凛君。」



瑞希お兄ちゃん達に丁寧にお辞儀すると、私に手をふって去って行く涼子ちゃん達。



「礼儀正しい子だよな、凛?」

「そうでしょ、お兄ちゃん?」

「りっ君!ますみも礼儀正しいよ!?」

「お前は、うるさいだけだろう?」

「あら、自分の下品さを棚に上げて言わないでよね~高千穂カンナ?」

「オメーの方がエゲツねぇーだろう、一之瀬ますみ!?」

「だから、喧嘩はやめて下さい!」


「「誰のせいで喧嘩になってんだよ!?」」

バシバシ!

「痛い!?」




JK2人から、思いっきり背中を叩かれる。



(この同時攻撃、打ち合わせしたわけじゃないよね!?)



〔★息ピッタリだ★〕