「真面目ちゃんは、高校どこ?ますみは~桃山女学院だよぉ~」
「え、えーと、東山高校です。」
「へぇ~東山高校の先輩なんだ~」
「先輩・・・?私、1年ですけど?」
「うっそ~!?きっちりしすぎで、若く見えなかったから~3年かと思っちゃったぁ~」
「ますみちゃん!」
言い方にとげがあったので注意する。
「なによ、りっ君?大人っぽいって褒めただけでしょう?」
「全然そんな感じしなかったわよ?」
「久美子ちゃん。」
静観していた佐藤さんがますみちゃんに言い返す。
「凛道蓮さんを好きなのはわかるけど、相手を下げる発言ってどうなのよ?そっちこそ、ミス・桃山学院のくせに、品がないんじゃないの!?」
ごもっともな言い分。
それにますみちゃんが、ニヤニヤしながら涼子ちゃんから離れる。
「やだこわーい!これだから真面目な人ってヤだな~」
「ますみちゃんが怖いですよ。」
〔★切り替えの早いところが特にだ★〕
私にくっつきながら言ってくる相手に呆れる。
それに気づいたますみちゃんが、今度は私にからんできた。
「なによぉ~誰のせいだと思ってるのよ!?」
「いたっ!?」
不機嫌そうに言うと、私の腕をつねる美少女。
「ますみちゃん、なんなんですか!?」
「りっ君が悪い!」
「否定できないぞ、凛。」
「瑞希お兄ちゃん?」
「ますみちゃんオーダーのカフェ・デ・マーブルだ。渡して差し上げろ。」
「はあ・・・」
瑞希お兄ちゃんから受け取り、ますみちゃんに渡す。
「はい、ますみちゃん。」
「ありがとう~」
ますみちゃんに渡せば、嬉しそうに受け取る。
「美味し~♪」
機嫌も直る。
(女の子って、わからない・・・)
〔★凛も女の子だ★〕


