彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「真面目ちゃんは、高校どこ?ますみは~桃山女学院だよぉ~」

「え、えーと、東山高校です。」

「へぇ~東山高校の先輩なんだ~」

「先輩・・・?私、1年ですけど?」

「うっそ~!?きっちりしすぎで、若く見えなかったから~3年かと思っちゃったぁ~」

「ますみちゃん!」



言い方にとげがあったので注意する。



「なによ、りっ君?大人っぽいって褒めただけでしょう?」

「全然そんな感じしなかったわよ?」

「久美子ちゃん。」



静観していた佐藤さんがますみちゃんに言い返す。



「凛道蓮さんを好きなのはわかるけど、相手を下げる発言ってどうなのよ?そっちこそ、ミス・桃山学院のくせに、品がないんじゃないの!?」



ごもっともな言い分。

それにますみちゃんが、ニヤニヤしながら涼子ちゃんから離れる。



「やだこわーい!これだから真面目な人ってヤだな~」

「ますみちゃんが怖いですよ。」



〔★切り替えの早いところが特にだ★〕



私にくっつきながら言ってくる相手に呆れる。

それに気づいたますみちゃんが、今度は私にからんできた。



「なによぉ~誰のせいだと思ってるのよ!?」

「いたっ!?」



不機嫌そうに言うと、私の腕をつねる美少女。



「ますみちゃん、なんなんですか!?」

「りっ君が悪い!」

「否定できないぞ、凛。」

「瑞希お兄ちゃん?」

「ますみちゃんオーダーのカフェ・デ・マーブルだ。渡して差し上げろ。」

「はあ・・・」



瑞希お兄ちゃんから受け取り、ますみちゃんに渡す。



「はい、ますみちゃん。」

「ありがとう~」



ますみちゃんに渡せば、嬉しそうに受け取る。



「美味し~♪」



機嫌も直る。




(女の子って、わからない・・・)




〔★凛も女の子だ★〕