彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




瑞希お兄ちゃんを含め、みんな社交性と外面が良いので人が寄ってくる。

私も足を引っ張らないようにと一生懸命働いた。

楽しく働けるというのもあるけど、好きな人に褒められるのが嬉しくて、今日まで頑張ってこれた。

愛の力は無限大ね♪



「チョコちゃん、また来年ね~?」

「てか、店舗があるならそっちに行くね!名刺ありがとう~!」

「こちらこそ、ありがとうございますぅ~♪お待ちしてますねぇ~♪」



ぶりっ子笑いをしてから次の客へ笑顔を向ける。



「お次でお待ちのお客様ぁ~どう・・・あ!?」

「こ・・・こんばんは。」



オーダーを取ろうとしてびっくりした。



「涼子ちゃん!?」

「買いに来ちゃった・・・」



苦笑いする彼女は、淡い青色の着物を着ていた。

髪には、私が上げたヘアピンがついていた。



〔★優等生の友達が現れた★〕



「来てくれたんですね!?浴衣も可愛いいよ!ヘアピンも、つけてくれて嬉しいです!」

「う、うん、ありがとう・・・」

「え、リョウコちゃん、来てくれたのか?」



私の話を聞いて、瑞希お兄ちゃん達も声をかける。



「お、円城寺達と同じ東山の子で、凛たんの友達の?」

「おひさ~小林ちゃん!オシャレしてるじゃない~」

「真面目で誠実そうな御嬢さんじゃないか。」

「わはははは!凛助はストライクゾーンが広いなぁ~!?」



そう言いながら、ジロジロと涼子ちゃんを見る先輩達。



「ちょ、涼子ちゃんは見世物じゃないです!あまり、じろじろ見るのは失礼ですよ!?ごめんね、涼子ちゃん?」

「平気ですよ。気にしないでください。」

「涼子、早く注文しなよ。おしゃべりじゃなくて、買い物に来ただけでしょう?」



その声で、涼子ちゃんに連れがいることを知る。