瑞希お兄ちゃんを含め、みんな社交性と外面が良いので人が寄ってくる。
私も足を引っ張らないようにと一生懸命働いた。
楽しく働けるというのもあるけど、好きな人に褒められるのが嬉しくて、今日まで頑張ってこれた。
愛の力は無限大ね♪
「チョコちゃん、また来年ね~?」
「てか、店舗があるならそっちに行くね!名刺ありがとう~!」
「こちらこそ、ありがとうございますぅ~♪お待ちしてますねぇ~♪」
ぶりっ子笑いをしてから次の客へ笑顔を向ける。
「お次でお待ちのお客様ぁ~どう・・・あ!?」
「こ・・・こんばんは。」
オーダーを取ろうとしてびっくりした。
「涼子ちゃん!?」
「買いに来ちゃった・・・」
苦笑いする彼女は、淡い青色の着物を着ていた。
髪には、私が上げたヘアピンがついていた。
〔★優等生の友達が現れた★〕
「来てくれたんですね!?浴衣も可愛いいよ!ヘアピンも、つけてくれて嬉しいです!」
「う、うん、ありがとう・・・」
「え、リョウコちゃん、来てくれたのか?」
私の話を聞いて、瑞希お兄ちゃん達も声をかける。
「お、円城寺達と同じ東山の子で、凛たんの友達の?」
「おひさ~小林ちゃん!オシャレしてるじゃない~」
「真面目で誠実そうな御嬢さんじゃないか。」
「わはははは!凛助はストライクゾーンが広いなぁ~!?」
そう言いながら、ジロジロと涼子ちゃんを見る先輩達。
「ちょ、涼子ちゃんは見世物じゃないです!あまり、じろじろ見るのは失礼ですよ!?ごめんね、涼子ちゃん?」
「平気ですよ。気にしないでください。」
「涼子、早く注文しなよ。おしゃべりじゃなくて、買い物に来ただけでしょう?」
その声で、涼子ちゃんに連れがいることを知る。


