「なあ、俺のサークルの奴らから、チョコちゃんのコーヒーに買いに来るってLINEがきたけど・・・誰が教えたんだ?俺言ってないんだけど??」

「ははは!知らないのかよ~?お前がインスタにあげたのを、部長が見つけて話してたの?」

「おーい、女子!俺らはもう、注文したんだぞ?待ってる人のことも考えて、早く決めろよ。」

「りょーかい!てことで~チョコちゃん、カフェオレちょうだーい!」

「私も!愛情たっぷり入れてね♪」


「あ、ははは・・・♪わーい、みなさん、ありがとうございますぅ~♪まずは、カフェオレのオーダーを承りましたぁ~♪愛情は、お渡しする時に入れますね~?」



大学生達の注文を受け、やっと言葉を発することが出来た。

モニカちゃん指導の元、小動物系の素直な可愛い子を演じながらお客様に答える。

私から買ってくれるのは、わかる範囲で言えば、小学生の女の子達と、仕事終わりのサラリーマンと夜勤前のサラリーマン。

さらに一家の大黒柱と幼稚園児の娘がいる家族連れに、土方の現場で働くマッチョなおじさん達。

寄り道をしてくれるOLさんに、仲の良い老夫婦とにぎやかなおばさんの集団。

幼さの残る女子中学生グループと、派手な女子高生グループと、大学生のお兄さんお姉さんグループ。

いろんな年齢層がそろっており、お客さん同士も仲がいい気がする。

良いお客さんばかりで、本当にありがたいのだけど―――――――・・・・



(ファンクラブって何?)


不満はないけど、疑問はあった。


それって、私のファンクラブってこと?聞いてないよ、JCとJKのお嬢さん達よ。



〔★無許可で結成されているようだ★〕