彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「ねえ、みーちゃん。凛ちゃんとは、どこで一晩を過ごしたの?」

「あ?」



モニカから振られた質問は、答えにくい内容だった。



てか、答えたくない。



(いくらツレでも、馬鹿正直に言うこともねぇだろう・・・)



ばつの悪さもあったので、はぐらかす感じで答えた。



「どこって・・・バイクで流しただけでー」

「雨の中を?」

「パトがうるさかったんだよ!」

「わはははは!だから、ホテルに行ったのかぁ~?」

「なっ!?」



言ったのは、ニンマリ顔の烈司。



「な、なに言って~!」

「「「「誤魔化すなよ~」」」」



声をそろえて言うダチを見れば、全員が似たような顔で俺を見てた。



「瑞希、凛たんとホテルにいたんだろう~?ラ・ブ・ホ・テ・ル、に?」

「いや~ん!それを言うなら、ミクお姉ちゃんと凛ちゃんでしょう~!?ご宿泊を選択したのよねぇ?」

「さすが、女探偵ミクだ。未成年をラブホテルにエスコートできるとは。」

「わはははは!凛助とラブホテルで合体したのか!?言ってくれれば、ラブホの割引券やったのによぉ~!」

「いらねぇーよ!つーか、入ったの知ってるなら聞くな!!」



隠して損したと思っていれば、奴らは俺の方へと押し寄せてきた。



「わはははは!凛助を男にしてきたのかーミクちゃんよ!?襲ったのかー!?」

「襲うかよ!」

「ならば、クソ真面目に性教育か?冷蔵庫とアダルト系のおもちゃ箱を、間違えて開けたりしなかっただろうな?」

「間違えてたけど、気づいてねぇーよ!」

「とりあえず、同じベッドで寝てるよな~?瑞希で抱き枕にして、ミクでも凛たんを抱き枕にしたか~」

「ば、馬鹿言ってんじゃねぇぞコラ!」

「怪しいわ!それだけで済むはずないわ!良いムードになったんじゃないの!?」

「ペンギン相手になるか!」


「「「ペンギン?」」」

「ブフォ!?・・・く、詳しく教えろ、瑞希・・・!」




俺の返事に伊織が噴き出す。



「り、凛道がペン・・・くっ!くくく!くっははははは!」

「だ、大丈夫か、伊織!?」



鉄仮面ともいえる男の大爆笑。

つまり伊織の犠牲は、他の奴らの好奇心を刺激する内容を意味していた。



〔★瑞希のペンギン攻撃、伊織は腹筋にダメージを受けた★〕