「お陀仏しそうな顔しとるから、なんや思えば~!相変わらず、天然やのぉ~!?天然♪天然♪うはははは!」
「はあ!?誰が天然ですか!?天然じゃないわよ、ばかっ!気持ちもお陀仏してるわよ!なんですか、その思いやりのなさは!?自分に置き換えて考えてみなさいよ!もしヤマトが好きになった人が年上の人で、自分に対して『年下は恋愛対象外です。』って言われたらどんな気持ち!?お先真っ暗で、大失恋決定じゃないの!?」
「うははは!なんや、ようしゃべるのぉ~!?そんなら、恋愛対象にさせたらエエだけの話やん?」
「え!?そ、そんな強引な!?」
「アホやなぁ~!恋愛は強引なもんやで~!?そもそも、言った相手は瑞希はんやのうて、『ミクはん』なんやろうー!?」
「え?」
「うっかり美しい女性・鈴音ミクに変身した『男』が、めちゃくちゃ大事にしてる『男の子の凛』から『女』として惚れられたらかなわん思うで!」
「あ!?」
ヤマトのその一言で気づかされる。
私とラブホテルで一夜を過ごした方は、女性という設定だったことを。
「そりゃあ、年下はあかんって、断る条件出すはずやんかー!?凛を『男』やと思っとる瑞希はんからすれば、近親相姦と同性愛をさけただけやんか?うはははは!」
「それじゃあ、瑞希お兄ちゃんは・・・・!?」
「真田瑞希はんが、恋愛するのに年下NGかどうかは白ちゃうか~!?あくまで、NG出したのは鈴音ミクはんなんやからなぁ~!そもそも、女装で芝居しとる奴の言うことを信じてどないすんね~ん!?うはははは!」
「そっか・・・!そうだよね、ヤマト!!」
「そらそやろ!安心せい!うはははは!」
「う、うん、うん・・・よかっ・・・ぐす・・・!」
「あーあー、泣かんと!よしよし!アメちゃんやるさかいな?とりあえず、笑っとき!」
「うん・・・ありがとう、ヤマト・・・」
「おおきに♪」
関西人の説明を聞き、沈んでいた心が元気を取り戻す。
(私が好きなのは、真田瑞希さんという男性であって、女装した鈴音ミクさんじゃない!)
瑞希お兄ちゃんが演じているミクお姉さんの言葉を真に受けても意味がない。
それに気づかされたことで私は救われた。


