「もしもし、可児君?」
〈凛さん!やっとつながりましたね!?〉
かけてきたのは副総長である可児君。
〈ずっと通話中だったようですが、よかったですか?〉
「うん、可児君とつながってよかったです。」
〔★大河への扱いがひどかった★〕
〈ならいいんすが・・・凛さん、今どちらですか?〉
「え?えーと・・・」
ラブホテルの駐車場とは言えない。
「バイクの前です。」
〈バイク?バリオスですか?〉
「いえ、GSX1300Rハヤブサです。」
〈五十嵐と一緒なんですかー!?〉
「なぜ、わかったんですか!?」
〔★車種だけで言い当てた★〕
〈当然ですよ!どうして、俺を呼んでくれないんですか!?〉
「いや、あの、ごめんね・・・」
「うはははは!すまんのーハゲ君!」
〈五分刈りだ!凛さん、すぎにお迎えに参ります!〉
「いいですよ。もう帰るから。」
〈迎えに行きますって!〉
ヒートアップする可児君に、マズいと感じる。
「あ、ごめんね。電波が悪いみたい。」
〈ちょっと、凛さん!?〉
「あー砂嵐だ。ごめんなさーい。」
〈ノイズじゃないんすか!?〉
〔★凛は聞くのをやめた★〕
「うはははは!ハゲは世話好きとはよくゆーのぉー!」
「そんなことわざ、きいたことないですよ。大阪では、そういう言い伝えがあるんですか?」
「そないな昔話、きいたこともないのぉ~!うははは!」
茶化すヤマトに呆れながら、彼のバイクの後ろに乗る。
それで、バイクにまたがっていたヤマトがエンジンをかけた。
「ほな、帰ろうかー?」
「お願いします。」
マナーモードに直しながら伝える。
バイクが軽やかに走り出した時、携帯が振動する。


