彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「もしもし、可児君?」

〈凛さん!やっとつながりましたね!?〉



かけてきたのは副総長である可児君。



〈ずっと通話中だったようですが、よかったですか?〉

「うん、可児君とつながってよかったです。」



〔★大河への扱いがひどかった★〕



〈ならいいんすが・・・凛さん、今どちらですか?〉

「え?えーと・・・」



ラブホテルの駐車場とは言えない。



「バイクの前です。」

〈バイク?バリオスですか?〉

「いえ、GSX1300Rハヤブサです。」

〈五十嵐と一緒なんですかー!?〉

「なぜ、わかったんですか!?」



〔★車種だけで言い当てた★〕



〈当然ですよ!どうして、俺を呼んでくれないんですか!?〉

「いや、あの、ごめんね・・・」

「うはははは!すまんのーハゲ君!」

〈五分刈りだ!凛さん、すぎにお迎えに参ります!〉

「いいですよ。もう帰るから。」

〈迎えに行きますって!〉



ヒートアップする可児君に、マズいと感じる。



「あ、ごめんね。電波が悪いみたい。」

〈ちょっと、凛さん!?〉

「あー砂嵐だ。ごめんなさーい。」

〈ノイズじゃないんすか!?〉



〔★凛は聞くのをやめた★〕



「うはははは!ハゲは世話好きとはよくゆーのぉー!」

「そんなことわざ、きいたことないですよ。大阪では、そういう言い伝えがあるんですか?」

「そないな昔話、きいたこともないのぉ~!うははは!」



茶化すヤマトに呆れながら、彼のバイクの後ろに乗る。

それで、バイクにまたがっていたヤマトがエンジンをかけた。



「ほな、帰ろうかー?」

「お願いします。」



マナーモードに直しながら伝える。

バイクが軽やかに走り出した時、携帯が振動する。