彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「未成年とわかった上で、イヤらしいことしやがってよぉ~!?」

「ミクお姉さん!?」

「きっちりツケは、身体で払ってもらうぜ!?」



ポキポキと拳をならす姿がすてきだ。



「どけ馬鹿女!」



女だと思って、力に自信のありそうな人が飛びかかるけど。





「誰れが馬鹿女だコラッ!!」

ゴスッ!!

「ぐえええ!」





華麗な膝蹴りが繰り出される。



(ああ!普段はジーンズで隠れてる足を、あんなに惜しげもなく披露するなんて・・・!)



役得でしょう、これ!

目の保養になります!

ご馳走様です!



〔★凛のHPが回復した★〕



うっとりしながら見ていたら声をかけられた。



「蓮君!」

「あ、なずなちゃん!無事でしたか!?」

「う、うん!あのお姉さんが守ってくれたから・・・」

「そ、そう。」



瑞希お兄ちゃんを見ながら言うなずなちゃん。



〔★正しくはお兄さんだ★〕



「あら、可愛い子ねぇ~保護していいのかしら?」



私達のやり取りに気づいたモニカちゃんが近寄ってくる。



「あ、お願いします。できれば、この場にいる少年少女達全員を・・・」

「OK!3号に任せてねん!」

「れ、蓮君、この人は・・・?」

「味方ですので、安心してください。」

「そうよぉ~ん!」



私の言葉に続くように、手を叩きながら言うモニカちゃん。



「はーい!逃げたい子は、みんなこっちに集まって~!」



それを合図に、他の女の子達も駆け寄ってくるが・・・



「逃がすか!」

「大事な金づるを!」



邪魔しようとする半グレ達もやってくる。

これに・・・



「馬鹿者。」

バキ!

「ごは!?」


「邪魔する者は痛い目に合うぞ?」

メキ!

「ぎゃう!?」



獅子島さんと烈司さんの鉄拳が入る。



「2号さん、4号さん!」

「わははははは!2号と4号だけじゃねぇぞ!!俺様にもやらせろ~!!MESSIAHも店員もかかってこいやぁー!!」

「ひー!あんたのしてることは、襲ってるだよ!?」

「助けてくれ~!!」

「わ、私は、客で~~~~ぐふっ!!?」

「5号さん・・・・」



縦横無尽に、動きのある相手をボコボコにしていく百鬼が見えた。

降参してても関係ない。

動いていれば的にして行く。

その対象は、買い手である客も同じらしい。

どう見ても素人そうな奴らも一緒に、殴り飛ばして気絶させてた。

瑞希お兄ちゃんへの負担が減るからいいけどね。



〔★凛は瑞希が一番だ★〕