「むっ・・・」
(一発目は、こちらの力を試すために受けたみたいね・・・)
そう思いながら、今度はすねに蹴りを入れる。
ゴス!
「うう~」
「え!?」
(利いてない!?)
体は揺れるが倒れない。
慌てて、わき腹に一撃入れる。
ガス!
「うう~」
「ええ!?」
攻撃前と変わらぬ態度。
どこを見てるかわからない眼で、ぼーっと立ったままだ。
(なにこいつ!?)
「はははは!どうだ、凛道!?Xの力は!?」
「あなたの力ではないでしょう!?」
得意げに言うやつに、言い返したら言われた。
「蓮君危ない!」
「え!?ミクお姉さ――――――――わっ!?」
聞き返す前に体が浮かぶ。
「わああ~~~~!?」
片足をつかまれ、逆さ吊りにされる。
「は、離しなさい!」
逆さの敵に言えば、
「うう~」
「わぁあああ―――――――――!?」
あっさり離して投げ飛ばされた。
「り・・・蓮君!」
「わあああああああああ!?」
ミクお姉さんの声を聞きながら、好きな人の前でかっこ悪い姿を見せたことを恥じる。
私の体はそのまま床へ―――――――
「あぶねぇ!!」
叩きつけられなかった。
「凛たん、無事か!?」
そう言った声に抱き留められる。
「凛ちゃん!」
「凛道。」
「わはははは!り~ん~す~け~」
「・・・・・・・・え?」
聞き覚えのある声。
視界を確認すれば、目に映る黒い無数の人影。
「あ・・・あなた方は・・・!?」
「遅くなってわりぃな?」
私を抱き留めた男前が笑う。
その近くには、おそろいの黒の特攻服を着た方が私を見下ろしていた。
「なんだお前ら!?」
「「「「黒子ファイブ参上!」」」」
黒木の言葉に、決めポーズをしながら答える先輩方。
〔★初代メンバーが現れた★〕


