彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「みな様、ステージにご注目ください!」




その言葉に合わせ、ステージにスポットライトが当たる。

そこには、マイクを持った黒服とバニーガール姿のちあきが立っていた

そいつの横で、ちあきが得意げに立っている。

こっちを見てウィンクするあたり、その神経がわからんと思う。



「何が始まるんでしょうか?」

「なにかしら?」

「セリだよ。」



イライラしながらMESSIAHのボスが言う。



「ガキ共を、オークション方式で入札してもらうんだ。」

「「ガキ・・・」」



顔を見合わせる私と瑞希お兄ちゃん。

そして思い出す。

瑞希お兄ちゃんとイチャイチャしてて、忘れるところだった!



(なずなちゃん達が危ない!助けないと!)



〔★凛は本来の目的を思い出した★〕



瑞希お兄ちゃんの膝の上からステージを見る。



「今夜の商品はこちらです!」



舞台そでから、水着姿の少年少女達が出てくる。



(なずなちゃん!)



その中に彼女もいた。



「入札方法は簡単!こちらが申し上げた値段でよければ、お手元にあるテーブル番号の札を上げて下さい。希望者が複数の場合は、値段が一番高い方に御落札頂きます。」

「ミク、ほしいガキがいたら好きに落札していいからな?」



そう言うなり、落札ようの札を差し出す黒木。



「私、お金がないから無理よ。」

「俺が払う。その代わり・・・」



いやらし手つきで、瑞希お兄ちゃんの肩をなでる。

今度は抵抗することなく、好きにさせる瑞希お兄ちゃん。

代わりに、差し出された札をしっかりと受け取る。



「はい、札。蓮君が持っててね。」

「え?」

「おい!?」



まさかのバトンタッチに、私も黒木も驚く。



「それはミクにやったんだぞ!?そのガキにー」

「私が好きにしたらダメなの?」



流し目でささやくと、黒木の手のひらを指でなぞる。



「私のすることに、文句ある?」



それで黒木の目の色が変わる。



「い、いや!あるわけないだろう~?」

「嬉し♪」



飛び切りの笑顔を作ると、黒木から手を離した。

その手を名残惜しそうに目で追う半グレの頭。