「みな様、ステージにご注目ください!」
その言葉に合わせ、ステージにスポットライトが当たる。
そこには、マイクを持った黒服とバニーガール姿のちあきが立っていた
そいつの横で、ちあきが得意げに立っている。
こっちを見てウィンクするあたり、その神経がわからんと思う。
「何が始まるんでしょうか?」
「なにかしら?」
「セリだよ。」
イライラしながらMESSIAHのボスが言う。
「ガキ共を、オークション方式で入札してもらうんだ。」
「「ガキ・・・」」
顔を見合わせる私と瑞希お兄ちゃん。
そして思い出す。
瑞希お兄ちゃんとイチャイチャしてて、忘れるところだった!
(なずなちゃん達が危ない!助けないと!)
〔★凛は本来の目的を思い出した★〕
瑞希お兄ちゃんの膝の上からステージを見る。
「今夜の商品はこちらです!」
舞台そでから、水着姿の少年少女達が出てくる。
(なずなちゃん!)
その中に彼女もいた。
「入札方法は簡単!こちらが申し上げた値段でよければ、お手元にあるテーブル番号の札を上げて下さい。希望者が複数の場合は、値段が一番高い方に御落札頂きます。」
「ミク、ほしいガキがいたら好きに落札していいからな?」
そう言うなり、落札ようの札を差し出す黒木。
「私、お金がないから無理よ。」
「俺が払う。その代わり・・・」
いやらし手つきで、瑞希お兄ちゃんの肩をなでる。
今度は抵抗することなく、好きにさせる瑞希お兄ちゃん。
代わりに、差し出された札をしっかりと受け取る。
「はい、札。蓮君が持っててね。」
「え?」
「おい!?」
まさかのバトンタッチに、私も黒木も驚く。
「それはミクにやったんだぞ!?そのガキにー」
「私が好きにしたらダメなの?」
流し目でささやくと、黒木の手のひらを指でなぞる。
「私のすることに、文句ある?」
それで黒木の目の色が変わる。
「い、いや!あるわけないだろう~?」
「嬉し♪」
飛び切りの笑顔を作ると、黒木から手を離した。
その手を名残惜しそうに目で追う半グレの頭。


