「マスクの下はどんなお顔かな~?」
「えへへ!こんな顔で・・・」
瑞希お兄ちゃんの手が、私のシルキロールをずらす。
「え!?」
「うお!?」
途端に、なぜか叫ぶミクお姉さんと半グレのボス。
「うわっ!?」
「きゃー!?」
「なにあれ!?」
それは、こちらを見ていた野次馬達も同じだった。
次々と、周囲のテーブルから同じような悲鳴が上がる。
「ひどい傷!」
(傷?)
そのうちの1人が言った言葉で思い出す。
(しまった!傷だらけのペイントをしてたんだったわ・・・)
〔★修羅場にした顔を思い出した★〕
私を見る人達の反応を見て確信する。
仕上がりが良いので、みんな本物だと思ってしまったようだ。
「ど、どうしたの、蓮ちゃん!?」
瑞希お兄ちゃんでさえ、引っ掛かってくれている。
「ふ・・・はははは!可愛い顔と思いきや、とんでもない傷物だな!?」
勝ち誇ったようにMESSIAHのボスは言った。
「マスクしてる理由がわかったぜ!そりゃあ、こんな青あざだらけの面、人前に出したくないもんな~!?」
ノリノリで、元気になった黒木が私をのぞき込みながら言う。
「カワイコぶっても、そんな顔なら誰も相手にしねぇーよ!彼女も、ブサカワ犬に引っかかったと思って忘れようぜ?こんな奴、放っておいて俺と2人~♪」
「放っておけないわ!」
「「えっ!?」」
瑞希お兄ちゃんの言葉に、不覚にも同時に声を上げた私と黒木。
MESSIAHのボスだけ無視すると、私の両頬に手を添えながらミクお姉さんは言った。
「かわいそうに!誰がこんなひどいことを!?」
「え・・・えーと・・・」
「ええ!?なんですって!?親にやられたの!?虐待じゃない!?ひどいわ~!」
そう言って抱きしめてくれる。
「つらかったわね!でも、もう大丈夫よ!お姉さんが一生面倒見てあげるからね!?」
「「えっ!?」」
い、一生面倒を見るとおっしゃいましたか!?
〔★演技によるリップサービスだ★〕


