ただでさえ、いやいや女装してストレスたまってたんだ。
凛を守りつつ、野郎に嫌がらせしてやるぜ!
「蓮ちゃん、あーんして。」
「ええ!?で、でも・・・」
「あ!そうね~ここのオーナーさんに、いきなりトークタイムを強制終了させられて、坊やのお名前が聞けてなかったもんね~?」
「な!?誤解だぜ、彼女!」
「坊やよりも、ちゃんと名前で呼んでほしいよねぇ~?お名前はなんて言うのかな~?」
「り・・・・れ、蓮です・・・」
名前だけ名乗った凛に笑顔で語り掛ける。
「蓮君って言うの~?名前も可愛いわぁ~!」
ギューと抱きしめたら、勝手に隣に座ってる男が歯ぎしりする。
しらねーよ、ボケ!
「じゃあ、蓮ちゃん!いちご、あ~ん♪しましょうか?」
「で、でも、それは・・・」
「あら、恥ずかしいの?それとも、お客さんの言うこと聞けないの?ほら、マスクとりましょう~」
「は、はい・・・。」
モニカちゃんみたいなしゃべり方をする好きな人に戸惑った。
瑞希お兄ちゃんの申し出に戸惑ったけど、本心はミラクルラッキー!!だった。
(これなら、合法的にいちゃつける!!)
「待てコラ!」
ウキウキを隠しながらマスクをずらせば、同じソファーに座っていた人に止められる。
「空気読めよ小僧・・・!?」
恨めしい顔で私をにらみ、脅すように言ってくる半グレのボス。
(男の嫉妬は見苦しい~)
そう思ったので言った。
「空気を読んだ結果です。」
「この野郎!」
「ちょっと!蓮ちゃんをいじめないで!」
つかみかかろうとするのを、ミクお姉さんがガードしてくれた。
「子供に暴力を振るうなんて最低!」
「そ、そりゃあねぇだろう!?」
「大丈夫、蓮君?怖かったよね?」
ノリノリで演じてる瑞希お兄ちゃんを見ていたら、私も悪ふざけがしたくなった。
「お、お姉さん~怖かったですぅ~にらまれましたぁ~」
「ああ、かわいそうに!ホント、ひどい人。自分より弱いもをいじめるなんて・・・野蛮人は嫌いよ!」
「そ、それはないだろう!?」
「怖いよぉ~お姉さーん・・・!」
「よしよし。イチゴ食べて、元気出そうね?」
泣きつく演技をすれば、優しくなぐさめてくれるミクお姉さん。
そして、私のかわりにマスクに手を伸ばす。


