彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




ただでさえ、いやいや女装してストレスたまってたんだ。

凛を守りつつ、野郎に嫌がらせしてやるぜ!



「蓮ちゃん、あーんして。」

「ええ!?で、でも・・・」

「あ!そうね~ここのオーナーさんに、いきなりトークタイムを強制終了させられて、坊やのお名前が聞けてなかったもんね~?」

「な!?誤解だぜ、彼女!」

「坊やよりも、ちゃんと名前で呼んでほしいよねぇ~?お名前はなんて言うのかな~?」

「り・・・・れ、蓮です・・・」



名前だけ名乗った凛に笑顔で語り掛ける。



「蓮君って言うの~?名前も可愛いわぁ~!」



ギューと抱きしめたら、勝手に隣に座ってる男が歯ぎしりする。

しらねーよ、ボケ!



「じゃあ、蓮ちゃん!いちご、あ~ん♪しましょうか?」

「で、でも、それは・・・」

「あら、恥ずかしいの?それとも、お客さんの言うこと聞けないの?ほら、マスクとりましょう~」

「は、はい・・・。」


モニカちゃんみたいなしゃべり方をする好きな人に戸惑った。

瑞希お兄ちゃんの申し出に戸惑ったけど、本心はミラクルラッキー!!だった。



(これなら、合法的にいちゃつける!!)



「待てコラ!」



ウキウキを隠しながらマスクをずらせば、同じソファーに座っていた人に止められる。



「空気読めよ小僧・・・!?」



恨めしい顔で私をにらみ、脅すように言ってくる半グレのボス。



(男の嫉妬は見苦しい~)



そう思ったので言った。



「空気を読んだ結果です。」

「この野郎!」

「ちょっと!蓮ちゃんをいじめないで!」



つかみかかろうとするのを、ミクお姉さんがガードしてくれた。



「子供に暴力を振るうなんて最低!」

「そ、そりゃあねぇだろう!?」

「大丈夫、蓮君?怖かったよね?」



ノリノリで演じてる瑞希お兄ちゃんを見ていたら、私も悪ふざけがしたくなった。



「お、お姉さん~怖かったですぅ~にらまれましたぁ~」

「ああ、かわいそうに!ホント、ひどい人。自分より弱いもをいじめるなんて・・・野蛮人は嫌いよ!」

「そ、それはないだろう!?」

「怖いよぉ~お姉さーん・・・!」

「よしよし。イチゴ食べて、元気出そうね?」



泣きつく演技をすれば、優しくなぐさめてくれるミクお姉さん。

そして、私のかわりにマスクに手を伸ばす。