さりげなく、チェックしていたら肩を小突かれた。
「おい。」
「君は・・・」
また監視役の子だった。
「お前、名前は?」
「蓮。」
「ふーん。あたしは、ちあき。逃げようとか考えない方が良いからな?」
「わかりました。」
逃げるつもりはない。
倒す気で来てるから。
〔★凛は静かに闘志をたぎらせた★〕
「お前さ、何で落ち着いてるわけ?自分がどうなるかとか気にならないわけ?」
(私はともかく、君らの未来はわかる。)
そんな思いで無言を貫く。
私の態度が気に入らないのか、ちあきはしつこく話しかけてくる。
「お前、馬鹿なの?肝が据わってんの?」
「いつからこうゆうことしてるんですか?」
「はあ?説教でもする気?」
「静かだと落ち着かないから。」
「ぶっ!?ぶはははは!!」
「はーはっはっはっ!」
「なんだよそれ~!?」
これに、聞き耳を立てていたらしいMESSIAHの男達が爆笑する。
「お前、自分がどうなるかわかってる!?」
「僕がいた場所って、神待ちスポットなんですよ。」
「そうだよ!家出した少年少女が、身体と引き換えに泊まる場所を探してる出会いの場だよ!」
「お前、知ってて、ついてきたの?」
「お兄さん達は、そういうつもりで声をかけてきたの?」
「当たり前だろう、ばーか!」
調子に乗ってしゃべってる奴らを見て思う。
(知らないだろうな・・・私が、200時間録音できるICレコーダーを隠し持ってることを・・・)
手を抜いて、身体検査をしなかったことを後悔するがいいわ・・・!!
その後も、自主的にしゃべってくれたので助かった。
〔★自白は録音された★〕


