彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「りゅ、龍星軍の凛道蓮、さん!?なんでうちの制服を!?まさか、転・・・・!?」

「転校なわけねぇよ、ばーか!改造制服だ!」

「カンナさん、その言い方はよくないよ。ただのコスプレですよ、佐藤さん。」

「コ、コスプレ!?」

「ごめんね、久美子ちゃん、心配かけて。」



友達へと駆け寄る涼子ちゃんに私もついて行く。



「りょ、涼子!先輩に呼び出されたんじゃなかったの!?それがどうして、凛道さんと龍星軍の人達で・・・今、何が起きてるの・・・?」

「その、実はね、久美子ちゃん・・・」

「涼子ちゃんを誘って宿題をするんです。僕と涼子ちゃんで家庭教師役をするんですが・・・あなたは人に教えるのは得意な方ですか?」

「え!?」

「凛君?」

「もし、お時間ありましたら、僕らとご一緒して頂けませんか?」

「・・・っ。」



笑顔で誘えば、無表情で首を縦に振るお友達。



よかった!涼子ちゃんの友達なら優等生だろうし、勉強もできそうだから、宿題早く進むよね~



「ありがとうございます!みんな~先生役、追加で1人ゲットしましたよぉ~!」

「さすが凛さん!」

「ウェイウェイウェイ!リンリン最高♪」

「けっ!つーか、断れねぇだろう?相手が凛道蓮なら?」

「意外と強引だな、凛君は。」

「まっ、そこが凛の良いところでもあるけどな。」

「ご、強引なのが好きなのか、カンナ!?」

「久美子ちゃんよかったの?付き合ってくれて?」

「涼子1人で行かせるわけにはいかないでしょう~~~~!?」



話がまとまったことで、移動する私達。

カオスなメンバーによる勉強会が始まった。