彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「ウェイウェイウェイ!よく見れば、みんな勢ぞろい系~!?あれ、メガネの彼女、涼子っちじゃん!?なんでいるの??リンリンの彼女だった系??」

「い、いえ、違います。」

「僕らは友達ですよ。」



真っ赤な顔で首を横に振る涼子ちゃんを私もフォローする。



「そっか~てか、リンリン、制服着てるじゃん!?もしかして、コスプレ!?」

「さすが、ちーちゃん!1人だけ正解ですね。」

「マジー!?テンション上がるー!!フォオー!!」



正解したことで、ドヤ顔になるちーちゃん。



〔★ますますうるさくなった★〕



「ウェイウェイウェイ!他の正解者~!?」

「いえ、ちーちゃんだけです。」

「マジで!?俺の1人勝ち系~!?」



そう言うと、私から手を離してムーンウォークを始めるちーちゃん。

これ以上喜ばせたら、踊りだしそうだったので、巻き込まれるのを防ぐために言った。



「ちーちゃん、これ。忘れ物ですよ。」

「俺の宿題!!」



持ってきた問題集を差し出せば、嬉しそうに受け取るちーちゃん。



「リンリン、超ありがとぉ~!ありがとうのハグ!リンリンに、ハグぅ!」



ニコニコしながら言うと、ギューと私に抱き付いてくるチャラオ。



「シャワー時間削除してきたから、臭ったらメンゴ~!」

「良いにおいですよ。」

「マジで!?テンションアゲアゲでしょぉ~!リンリンも、良いにおい~にゃはははは!」


猫みたいにじゃれてこられ、とりあえず熱いと思う。

そんな私達に周囲は呆れる。



「男同士でベタベタしやがって、気持ち悪いんだよ!」

「なんだよ・・・凛が届けてやった忘れ物って宿題か?」

「なくすなよ、幡随院!集会がかかってんだからな!?瑞希先輩に恥かかせんな!」

「つーか、オメーら進んでるのか?」

「俺らの中じゃ、幡随院と悠斗がドンケツだろう?」

「俺の方が1ページすす出るぞ、秀!」

「ねぇねぇねぇ!みんなで勉強しない系!?今日、夕方まで図書館が開いてるんだって!」



ちーちゃんの提案に、円城寺君があからさまに嫌な顔をする。