「つーか、何で小林までいるんだよ!?」
「そこで会ったんです。可児君は?」
「俺が知るか!」
「もう帰ったんじゃねぇか?」
円城寺君が吐き捨てるように言い、秀君が穏やかに教えてくれた時だった。
「おい、オメーら!組長が呼んで・・・って、凛さん!?」
「可児君。」
噂をすればなんとやら。
新副総長もあらわれた。
「どうしたんすか、凛さん!?そのお姿は!?転校してきてくれたんすか!?」
「いいえ、ただのコスプレです。」
「似合いますね!!」
「「「「褒めるのかよ!!」」」」
〔★五分刈りは称賛した★〕
私の返事に、他のみんなとは違う反応を見せる可児君。
「なんだ、コスプレっすか!てっきり、東山高校に、転校してきてくださったものだと思ったんすよ?」
「すみません。」
「いえいえ!目立たないための変装なんでしょう?だから、コスプレなんすよね?」
「はい。モニカちゃんの指示でこうなりました。」
「なるほど、さすが朝霧さん!考えてるっすね~ところで、今日は何の御用で?」
「そうだった!凛!なんで来たんだよ!?」
可児君の問いを受け、カンナさんも聞いてくる。
隠すことでもなかったので教えた。
「ちーちゃんに忘れ物を持ってきたんです。」
「「「「取りに来させろ。」」」」
「呼び出してくださいよ!」
「ええ!?全員一致ですか!?」
〔★龍星軍の考えは同じだった★〕
言い方に違いはあったけど、私の答えを聞くなり文句を言い始める仲間達。
「お前な、凛!龍星軍の頭が世話焼くのはいいが、それはパシらせてるの同じだぞ!」
「凛さんに対して無礼じゃないっすか!?〆ましょうか!?」
「あのチャラオを甘やかすな、凛道!」
「舐められるぞ、凛君?」
「これだから新米ヤンキーは!!」
「あははは。みんなきついな~ねぇ、涼子ちゃん。」
「あははは・・・」
涼子ちゃんに同意を求めた時、可児君の表情が変わった。


