彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「え?忘れてませんよ、カンナさん?」

「どこがだよ!?ほんっっっと!オメーは天然たらしだよボケ!あーあ、小林も被害者決定かよ~!」

「わ、私はそんな、高千穂さん・・・!」

「なに怒ってんですか、カンナさん?」

「呆れてんだよ、バカ凛!」



ふて腐れるカンナに、意味がわからず、涼子ちゃんを見ながら首をかしげる。。

そんな私にカンナさんはイライラしながら言った。



「凛!その格好は何だ?」

「え?」

「あ、本当だ。凛君が着てるのって・・・東山高校の制服だよね。」



カンナさんの言葉で気づいた涼子ちゃんも聞いてくる。



「なんで着てんだ、オメー!?まさか・・・!?」

「凛君、ここに転校してくるんですか!?」

「違います。」



テンション高めに言う女子2人に言った。



「コスプレです。」

「「コスプレ!?」」



私の返事に、声をそろえて聞き返すカンナさんと涼子ちゃん。



「真顔で言うな!どんな屁理屈だよ!?」

「モニカちゃんに、そう言いなさいって言われました。」

「ロクなこと教えねぇな!?」

「でも、言いわけとしては、良い方法ですよね・・・」



〔★逃げ道ともいえる★〕



呆れるカンナさんと納得する涼子ちゃん。

そこへ、新たな人数が追加された。



「おーい、カンナ!帰るぞ・・・って、凛道!?」

「あ、円城寺君だ。」



渡り廊下からこちらに声をかけたのは、爆裂弾の頭で龍星軍の総長代理の円城寺君。

もちろん、秀君と悠斗君も一緒だった。



「凛道テメー、なんでここにいんだ!?」

「つーか、その制服なんだよ!?うちの制服じねぇ!?」

「いや、似てるけど違う。変装か?」

「いいえ、コスプレです。」

「「「コスプレ!?」」」



円城寺君と悠斗君と秀君の問いに答えれば、カンナさん達みたいに声をそろえる男子達。



「モニカちゃんに、そう言いなさいと言われました。」

「「「ロクなこと教えねぇな!?」」」



返ってくる返事も一緒だった



〔★爆裂弾の意見が一致した★〕