彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




ちゅうちょする私に、モニカちゃんは持論を展開する。



「それにその制服、完全に同じってわけじゃないわよ?ビミョーに違うように作ってるから!東山男子がしてる改造制服ぽいものだから、気にしない、気にしな~い!」

「そうだとしても、他校生が着るのは・・・」

「じゃあ、私服で行く気?それこそ目立つでしょう?トラブルを避けるなら、着て行った方が良いわよ?」

「そうかもしれませんが・・・」

「みーちゃんだって、凛ちゃんの制服姿見たいわよね?」

「つーか、凛ならなに着ても似合うだろう?」

「え!?」



好きな人から言われると嬉しい言葉にドキッとする。



「着て見せてくれよ、凛。」



それプラス、おねだりまでされたら断れないでょう~!?



「も、もちろんです!」

「お、着てくれるか?」

「はい!着替えてきます!」

「じゃあ、モニカちゃんが着がえを~」

「「「手伝わなくていい」」」

「わはははは!!」



モニカちゃんを抑えながら言う瑞希お兄ちゃん達は、本当に仲がいいと思う。



〔★チームワークが良いともいえる★〕



「で、では、着替えてきますね?」

「あーん、モニカちゃんが着付けしたーい!」

「じゃあ、ネクタイだけ、お願いします。」

「あぁん!まさかのおねだり~!?嬉しいわ~♪」

「凛、早く行け。これ以上モニカが発情する前に。」

「はーい。」



瑞希お兄ちゃんに言われ、渡された服を持って与えられた部屋に向かう。



1人で着替えることになってよかったけど~



(まさか、男子の制服まで着ることになるなんて・・・ね。)



モニカちゃんの考える服は可愛いけど、この制服は・・・



(ちーちゃんが着てる制服に、近いような気がするな~)



とはいえ、着ないわけにはいかない。



(瑞希お兄ちゃんに求められてる以上、答えないわけにはいかないよね!?)



男性の下着をはけてるんだから、制服だってへっちゃらだよね!?



そう自分に言い聞かせ、部屋の鍵をかけた。



〔★凛の男子力は上昇している★〕