彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「『募金詐欺の見分け方について』・・・ですか?」



見やすい文字とイラストで、募金詐欺がどういうものか紹介された内容だった。



「どうしたんですか、このポスター?」

「うふふふ!今回のために作ったのぉ~どうかしらこれ!?」

「すごいですよ、モニカちゃん!なんでも手作りできるんですね!?」

「ありがとぉ~ねぇ、読んでみて~♪」

「はい!えーと、『外国の大使館から、特定の団体に募金の指名をすることはありませんので、そのようなことを言われたら詐欺だと思いなさい。』って、そうなんですか?」

「しないわよ。募金団体に、公式も非公式もないからね。」

「『500円以上の募金を求められたら、許可はとってるの?と聞きましょう。大半は、無言で逃げてくれます。』って、逃げるんですか?」

「逃げるわよ~逃げ足速いから。」

「『許可を散ってるの?と聞いて、許可証として警察署名の入った道路使用許可証を見せる場合がありますが、あれは募金を許可する証明書ではありません。さらにいえば、警察が何もしない、助けてくれないということを意味してる書類なので、絶対募金はしないで、何が何でも逃げましょう。』・・・って、こんなこと書いていいんですか!?」

「だって、本当に何もしなかったんだもん。」

「え?」

「あたし、してもらえなかったわ~あの頃は純粋で若かったから~もちろん、犯人は捕まえて~倍返しのお仕置きをしたけどね♪」



ハッキリと、笑顔で言いきるモニカちゃんを見て思う。



(なにもしてもらえなかったんだ・・・)



だから、犯行手口に詳しかったんだ・・・



(しっかり仕返ししてるのはさすがだけどね。)



〔★ハートに響く実例だ★〕