ガサゴソと、個人情報が入ってるゴミとそうでないゴミを仕分けていく。
燃えるごみと燃えないゴミに分けて、資源ごみや電池なども分別する。
わけるゴミはたくさんあった。
おかげで持参したゴミ袋の山は、あっという間にいっぱいになっていく。
「地道な作業ですね。」
「わははは!ゴミの犯人共、早く来ねぇかなぁ~!」
「なにを・・・って、何サボってんですか!?」
「わはははは!待ってんだよ!」
「待つ?」
タバコを吸う元ヤンを注意すれば奴は言った。
「捨てに来る奴を待ってんんだよ・・・!わははは!」
「え?そんなに都合よく来ますか?」
ましてや、人外(じんがい)がいる場所に来る?
「伊織の分析だと、この時間に来る確率が高いんだよ~!わはははは!」
「じゃあ、間違いないですね。」
〔★凛は信用した★〕
「獅子島さんが言うなら、間違いないです。」
「わははは!俺様の勘も来るって言ってるけどな!」
「ちょっと瑞希お兄ちゃんに、確認電話していいですか?」
「なんでだよ!?そこは伊織だろう!?」
「すみません、声が聞きたくなったんです。」
「いつも聞いてんだろう!?つーか、信用すんのは俺様だろう!?おい、電話かけんなよ!俺様が信じられねぇのか!?」
「発言は、控えさせていただきます。」
「どういう意味だっ!?」
〔★信じられないので、テレホンしようとしている★〕
「百鬼さん、静かにして下さい。あんまりうるさいと、誰も捨てに来ないでしょう?」
「その方が良いんだけどな!いや、それだと俺様がボコれないから困る!ストレス発散のためにも、絶対に来やがれ、ポイ捨て犯!わははは!」
(ストレスって・・・・こいつにそんなものあるのかしら?)
ぶっちゃけ、あるようには見えない。
めちゃくちゃ自由に生きてるもん。
騒ぐ百鬼を見ながら、淡々とゴミの仕分けをしつつ思う。
(相手は百鬼だからなー・・・犯人には、来てほしいような、ほしくないような・・・でも、ゴミをキレイにするためにも、生贄は必要よね・・・)
汚いゴミの処理をしているせいか、不法投棄し続ける奴らが百鬼にボコられても、同情する気になれない。
〔★凛のブラック度がアップした★〕


