彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




「これは・・・?」

「わはははは!通販系のダイレクトメールよ!」

「といっても、ビリビリに破かれてますがね・・・」

「ボケ!こいつを集めてつなぎ合わせれば~オラ!出来たぞ!」



そう言って、ジグソーパズルのようにして復元する百鬼。



「わはははは!完・成!!」

「あ!これなら、住所が読めますね!?」

「わはははは!あとは、着払いでこいつを送り返すだけだ!」

「賢いですね!?」



〔★確実に返せる方法だ★〕



敵のずぼらさをついた作戦に感心したが―――――・・・・



「でも・・・郵便局が配達してくれますかね?」



生ごみとかあるのに、普通郵便で受け取ってくれるかな?

私の疑問に百鬼は笑う。



「わはははは!配達させる!」

「いや、伝票に荷物の中身を書く時に困るじゃないですか?正直に生ごみって書いて、引き受けてくれるか難しいですよ。嘘を書くのも気が引けますし・・・」

「わはははは!配達させる!」

「ですから、断られたら・・・」

「必ず配達させる・・・!!」

「でも、」

「させるんだよ・・・!!」

「・・・はい。」



圧力をかけてくる先輩を見ながら思う。

この人なら、きっと配達させるだろうな、と。

どんな手段を使うかは、聞かないけど。



〔★凛は言うのをやめた★〕



この際、送り返す方法は置いておくとして・・・



「百鬼さん、すべてのゴミに郵便物が入ってるとは限りませんよ?」

「あん!?公共料金とかあるだろうー!」

「そうですが・・・・でも、ゴミを送りつけるのって、大丈夫ですかね?」

「バカか、凛助!?捨てる奴が悪い!!」

「それはそうですが・・・」

「ゴミを返品されたくなきゃ、ちゃんと捨てりゃいいんだよ!わはははは!」



それもそうね。

ゴミ捨て場意外に捨てる人が悪いわけだし。



〔★凛は納得した★〕