彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




パトロール活動、2日目。

その夜は、駐車場で待機した。



「ここが問題の場所ですか?」

「わははははは!」



瑞希お兄ちゃんと一緒に見回った結果、他の先輩方から苦情が入った。



「やっぱり、公平じゃないとなぁ~!?わはははは!」

「そうですか・・・」



瑞希お兄ちゃんが言うには、他の先輩方も私と2人でパトロールをしたいと訴えたそうで、とりあえず一回は一緒に活動してくれということになった。

その結果・・・



(瑞希お兄ちゃんの次が、百鬼か・・・)



人間かどうか怪しい人とペアを組んでボランティアをすることになった。

烈司さんやモニカちゃんというワンクッションを置かず、いきなり野獣ですか。



〔★凛の不安が高まっている★〕



その上、付き添いを約束してくれた会長さんは、急な救助依頼が入ったとか来てくれない。

百鬼と2人で任されたのは、商店街のはずれにある駐車場。

あまり人通りもなく、周りはシャッターの閉まったお店ばかり。



「わはははは!ここが俺様達の狩場かぁー!?」

「駐車場ですよ、百鬼さん・・・」



(駐車場で起きる問題と言えば、違法駐車ぐらいしか思いつかなかったけど・・・)



すぐに悪い点が見つかった。



「うわ・・・くさいですねぇ・・・」

「わはははは!オメーは乳臭いけどな、凛助ぇ~!?」

「・・・百鬼さん、足元のゴミ、踏んでますよ?」

「げっ!?」



からかう野獣に教えてあげた。



「不法投棄されたごみ、踏んでます。」



監視カメラや人目がないということで、家庭ごみを捨てられていた。

鴉や野良猫があさったのか、いくつかは中身が散乱している。



「なんで、ゴミ置き場に、ゴミの日に出さないんでしょう?」

「わははは!人通りがないからだろう~!」

「そうですね。とりあえず、片づけましょう。まずはゴミの分別から・・・」

「わはははは!凛助~中身から証拠を探せ!」

「証拠?」



ゴミの仕分けとは関係なさそうな言葉。

聞き返せば、犬歯を見せながら百鬼が笑う。



「わははは!見ろっ!」



踏んでいたごみ袋をつかんで開封する。

ガサガサとあさった後で、何かを取り出した。