「マスクしてるチョコちゃんは違うけど、この瑞希ちゃんは筋金入りの元ヤンで、あの『龍星軍』の総長だった子だよ!あんた達、勝てると思ってんのかい!?」
「だからばらすな、バカ女房!!」
(いや、僕も龍星軍なんですが・・・)
〔★間違いのある説明だった★〕
奥さんの発言を受け、半グレ達がギョッとする。
「なに!?元・『龍星軍』の総長!?」
「じゃあこいつが、あの『真田瑞希』!?」
「言われてみれば、女みたいな見た目と馬鹿強さがあてはまる!!」
「女はよけーだぞ、コラ!?」
言い返す瑞希お兄ちゃんに、うろたえる半グレ達。
「なんで、あの真田瑞希が、こんな真似を!?」
「どうしてここにいるんだよ!?」
「オメーらが原因に決まってんだろう!?」
その疑問にも、お兄ちゃんは親切に答えてあげた。
「オメーらみたいな迷惑な連中がいるから、パトロールしてんだよ!セコイ真似して、2か月も店に損害与えやがってよ!」
「あ、いえ、それは~」
「どーすんだ!?素直に今日のお代と、2か月分の赤字もまとめて金払って、二度とここには来ないって誓えるよな・・・!?」
「うっ・・・!?」
「そ、それは~・・・」
「わかった奴から、財布の中身を全部をこの中に入れろ。」
「あ!?俺の帽子・・・」
半グレの1人がかぶっていたカウボーイのような帽子をひったくると、受け皿代わりのようにひっくり返して机に置く瑞希お兄ちゃん。
「この中に入れろ。店出る時は、財布の中身を俺に見せな。あくまで、テメーらが自主的にするわびのしるしだからな・・・!?」
「ひっ、ひい!?」
「わ、わかりましたよ!」
「払いますって!」
これに若者達は、大慌てで財布を出す。
紙とコインのお金を帽子に入れていく。


