彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)





「マスクしてるチョコちゃんは違うけど、この瑞希ちゃんは筋金入りの元ヤンで、あの『龍星軍』の総長だった子だよ!あんた達、勝てると思ってんのかい!?」

「だからばらすな、バカ女房!!」



(いや、僕も龍星軍なんですが・・・)



〔★間違いのある説明だった★〕



奥さんの発言を受け、半グレ達がギョッとする。



「なに!?元・『龍星軍』の総長!?」

「じゃあこいつが、あの『真田瑞希』!?」

「言われてみれば、女みたいな見た目と馬鹿強さがあてはまる!!」

「女はよけーだぞ、コラ!?」



言い返す瑞希お兄ちゃんに、うろたえる半グレ達。



「なんで、あの真田瑞希が、こんな真似を!?」

「どうしてここにいるんだよ!?」

「オメーらが原因に決まってんだろう!?」



その疑問にも、お兄ちゃんは親切に答えてあげた。



「オメーらみたいな迷惑な連中がいるから、パトロールしてんだよ!セコイ真似して、2か月も店に損害与えやがってよ!」

「あ、いえ、それは~」

「どーすんだ!?素直に今日のお代と、2か月分の赤字もまとめて金払って、二度とここには来ないって誓えるよな・・・!?」

「うっ・・・!?」

「そ、それは~・・・」

「わかった奴から、財布の中身を全部をこの中に入れろ。」

「あ!?俺の帽子・・・」



半グレの1人がかぶっていたカウボーイのような帽子をひったくると、受け皿代わりのようにひっくり返して机に置く瑞希お兄ちゃん。



「この中に入れろ。店出る時は、財布の中身を俺に見せな。あくまで、テメーらが自主的にするわびのしるしだからな・・・!?」



「ひっ、ひい!?」

「わ、わかりましたよ!」

「払いますって!」



これに若者達は、大慌てで財布を出す。

紙とコインのお金を帽子に入れていく。