「馬鹿野郎!警察署の側でなんてもんを!見つかったらどうすんだ!?」
「安心してください。俺、忍者ですから。」
「ふざけてる場合かっ!?」
「うははは!瑞希はん、声が大きいで~!」
「お前もな!関山、それをどこで手に入れたんだ!?」
「長政の持ち物なので、長政にお聞きください。」
「幡随院!」
「ウェイウェイウェイ!ジオン達が持ってきた系でーす、真田せんばぁぃ!」
「没収だ、没収!俺が預かる!」
「ウェイウェイウェイ!これは半グレ関係の証拠だから~俺が有効に使う系なんですけど~?」
「お前は龍星軍だろう?もう手は出すな。」
「けじめがあるから無理系でーす!」
「初代の命令であってもか?」
「そーすけど?」
「ちーちゃん!?」
JAGUARの元・頭の返事に、空気が凍り付く。
「幡随院。」
「やだ。誰が何と言おうと、俺の意志は変わらない。」
ギロッとニラむ瑞希お兄ちゃんを無視して、そっぽを向くちーちゃん。
それで、瑞希お兄ちゃん命の私に火がついた。
「だめだよちーちゃん!瑞希お兄ちゃんに謝って下さい!言う通りにして下さいよ!」
「ごめんなさい、真田せんぱぁぃ!リンリンが言うなら、手は出さなーい!真田せんぱぁぃの言う通りにしまーす!」
「意見変えるの早いな、おい!?」
「変わらない意志じゃなかったのかよ?」
「うはははは!凛の言うことなら聞くんかい?」
「そういうこと~♪リンリン、大好きー♪」
「あ、ありがとうございます・・・。」
喧嘩にならなくてよかったけど・・・・
(これ、素直に喜んでいいのかしら・・・?)
〔★もめるよりはマシだ★〕
「リンリンは別~♪リンリンのお願いは聞いてあげる系!だから薬も、はい、あげる♪」
笑顔で私に言うと、ポイッと瑞希お兄ちゃんに向かって薬を投げるちーちゃん。
お兄ちゃんは上手にキャッチしたけど、ムッとした表情をしたので注意した。
「コラ、ちーちゃん!お兄ちゃんにむかって、物を投げ渡さないでください!」
「メンゴ、メンゴ!リンリン、メンゴ~!もうしない系!」
「じゃあ、瑞希お兄ちゃんにごめんなさいは?」
「真田せんぱぁぃ、ごめんなさーい。」
「・・・別にいいけどよぉ・・・」
こんなちーちゃんの態度あっさり許すなんて、やっぱり瑞希お兄ちゃんはお優しい!!
〔★呆れているだけだ★〕


