彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)





何もしなかったことを、当然のように言う仲間にイラッとする。

友達が警察につかまったというのに、のん気に構えていることにイライラとした。



「2人共!言ってることは間違ってませんが、その態度はないんじゃないですか!?冷たいですよ!薄情ですよ!見捨てたと誤解されても仕方ないふるまいですよ!?」

「いいですよ。俺、あいつのことそんなに好きじゃな・・・というのは冗談でぇ~!知り合ったばかりで~あまり知らないだけですが、同じ遊撃隊として好きですよぉ?助けられなくて、ホント残念です♪」

「うはははは!ながちゃんなら大丈夫やろう!わしは信じとる!仲良しの友達やからなぁ~!」

「ヤマトはともかく、つなぐっ!!言葉に厚みがない!」


タイプの違う友達2人に、どうツッコんでいいかわからなくなる。



〔★凛のイライラがアップした★〕



釈然としない思いのまま、やってきた瑞希お兄ちゃんに何があったか説明した。

私の話を聞き終わった後で、初代総長様はハッキリ言ってくれた。



「サツ相手に動かなかったことは評価するが、お前らを素直に褒めらんねぇーよ!!」

「そうですよ!そうなんですよ、瑞希お兄ちゃん!!」

「それはないですよぉ~我が君♪」

「うはははは!終わったことはしゃーにやん~!?それより、警察署にながちゃんを助けにいかんでええんかー?」

「「行くに決まってんだろう!?」」

「ですよね~」



こうして、連れて行かれたちーちゃんを追って警察署に向かっていたのだ。



「お兄ちゃん、ちーちゃんは会長さんに知られたくないみたいですが・・・?」

「だから俺が、引き取りに行くんだよ!凛もそのつもりで、俺を呼んだんだろう!?」



いや、そこまで考えたわけじゃ・・・

瑞希お兄ちゃんに会いたかっただけだし。



〔★瑞希の予想は外れてる★〕