彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)




みんなで警察署に向かった。




「なにやってんだよ!?」

「ごめんなさーい!!」



瑞希お兄ちゃんのバイクの後ろで、何回も謝罪をした。



「まぁまあ、本人も反省してることやし、許したってー!うっはっはっ!」

「ですよねー」

「オメーらも反省しろ!」



私達の横で二ケツする友達2人を瑞希お兄ちゃんが叱る。

LINEで瑞希お兄ちゃんに、ちーちゃんがバラさんに捕まったと連絡した。

瑞希お兄ちゃんとは、つなぐがいるコンビニで待ち合わせる。

ヤマトの家で着替えてから、迎えに来たヤマトと共に、つなぐが待つコンビに向かう。

つなぐと合流し、瑞希お兄ちゃんが来るまでの間、ことの詳細を聞きだした。




「なにがあったんですか!?」

「うははは!わしとつなぐとながちゃんの3人で、宿題することになったんや!そんで、ながちゃん家で宿題することになって、お菓子こうてこーってことになって、コンビニで買い物してたねん!」

「それで?」

「うははは!わしとながちゃんが先に買い物終わっての~わしは立ち読みしながら、つーちゃんを待ってたねん!」

「それで?」

「長政は先に外に出たんです。」

「そしたら、パトカーが止まりおって、中からバラさんが出てきたねん!うははは!」

「バラさんが!?」

「せやねん!ながちゃん、バラさんと知り合いやったんかぁ~と思って見とったら、パトカーに押し込まれて連れてかれたねん!うははは!」

「のん気に見てたんですか!?」

「うははは!助けよう思うたけど、つーちゃんがやめとけってゆーてな!」

「何で止めるんですか!?仲間なら助けるものでしょう!?」

「ぼっしーのお気持ちはわかりますが、こちらが手を出せば、普通に公務執行妨害になりますからね。」

「国家権力に一般人は勝てへんしな!うはははは!」

「そうかもしれませんがっ!!」

(正論だけれども!)



「もう少し、ちーちゃんを心配するそぶりやら発言やらは出来ないんですか!?」

「うはははは~!照れるのぉー!」

「ふふふ~忍びは常に平常心です♪」



(この態度ってどうなのよ!?)



〔★まさに他人事(ひとごと)だった★〕