彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)





〈凛はもちろん、俺でもどうにかできる話じゃない。大人に任せちまえ。〉

「ですが・・・」

〈凛のことだから、親切にサツへ通報とかしたんだろう?〉

「しました。」


(代理人を使ったけど。)



〔★関西男子が引き受けてくれた★〕



〈だったら、十分じゃねぇか?後はおまわりさんの仕事だ。そもそも、凛のせいでいなくなったわけじゃねぇ。〉



(いや、そうとも言えないかも・・・)



私が薬を返す時に、もっときちんとしていれば・・・と、思ってる。



(まさか、いなくなるなんて思わなかったもん。)



〈声が暗いぞ?あんまり責任感じるなよ?いいな?〉

「・・・・ありがとうございます。」



優しい瑞希お兄ちゃんの言葉。

それで少しだけ気が楽になる。



〈じゃあ、この話は終わりにしようぜ。凛、これから会えるか?〉

「え?もちろん、会えますが・・・?」

〈なら、一緒に番飯食おう。大原会長からご招待が来てるんだ。〉

「会長さんから?」

〈おう!詳しくは会って話すから、フェリチータに来てくれ!待ってるからよ?〉

「は・・・はい!」

〈あとでな。〉



電話が切れてからも、しばらく画面を見ていた。



(瑞希お兄ちゃんとのご飯・・・久しぶりだな~♪)



好きな人からのお誘い、嬉しいなぁ~♪



〔★正確には、会長からの誘いだ★〕



総長モードだったのが、恋愛モードに変わる。

大好きな人に会える幸せ!

私の気持ちは、すっかり切りかわっていたのだったのだが―――――――



ヴヴヴヴヴヴヴ!



再び携帯が鳴る。



(ヤマトだわ。)



迷ったけど電話に出た。