素早く間合いを詰めて、最初の1人・(仮)少年Aに右ストレートを食らわせる。
「ぶあ!?」
ヤンキー達と違い、とてもいい手ごたえがした。
それでスタンガンを持っていた少年Aが吹き飛ぶ。
「え!?」
これに驚く仲間達。
「こ、こいつ!許さねぇぞ!」
そう言いながら、缶らしいものを私に向ける(仮)少年B。
(催涙スプレー?)
目つぶしね。
瞬時に判断する。
シュー!
バサッ!
使う武器と相手の動きが読めたので、着ていた上着を脱いで盾にする。
「あ!?」
「幼稚ですね。」
吐き捨てるように言ってから、上着をかぶったまま噴射してきた相手にタックルする。
「ぎゃっ!?」
少年B、頭から地面に叩きつけられ、うんうんうなりながらうずくまる。
「や、やばいよ!」
「強すぎ!」
その声で振り向き、残りの少年2人、(仮)少年Cと(仮)少年(D)を見る。
後ずさる2人に近づき、それぞれの腹に一発ずつ入れた。
ドスっ!
「ぐは!」
ドスッ!
「おえっ!」
どちらも足が震えていたので、簡単に仕留めることが出来た。
少年CとDは、あっけなく地面に倒れた。
「う、うえええ!い、痛いよぉ!」
「は、はく・・・!・・・苦、しい・・・・!」
「なに言ってんの?同じことされてもいいから、この人をみんなでリンチしてたんでしょう?」
「こ、このやろぉぉぉぉ!!調子に乗るな!!」
馬鹿にする口調で言った時、タックルした少年Bが飛びかかってきた。
唯一の軽症者は、手にナックルをつけていた。
(どれだけ武器を持ち歩いてるの?)
てか、馬鹿だよね~
(この場合、拳が当たらなきゃ意味がないのに。)
当てさせる気はなかったので、突き出してきた相手の手首をつかんでひねりあげた。
「うぎゃあ!?」
「武装すればいいってもんじゃないですよ?」
「痛い痛い!」
「使い慣れてないと意味ないんですから。」
「痛い痛い!離せ!離せ!」
「離してください、でしょ?」
「何様だよ!?いたたたたた!」
「は・な・し・て・く・だ・さ・い。だろう?」
「痛くて言えないんだよ!」
「―――――今しゃべってるだろう!?」
ゴッ!
「ぶっ!」
生意気を言ったので、頭突きでツッコミを入れる。
〔★凛のコマンド、情け容赦ナシ★〕


