彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)






素早く間合いを詰めて、最初の1人・(仮)少年Aに右ストレートを食らわせる。



「ぶあ!?」



ヤンキー達と違い、とてもいい手ごたえがした。


それでスタンガンを持っていた少年Aが吹き飛ぶ。



「え!?」



これに驚く仲間達。



「こ、こいつ!許さねぇぞ!」



そう言いながら、缶らしいものを私に向ける(仮)少年B。



(催涙スプレー?)



目つぶしね。



瞬時に判断する。




シュー!

バサッ!




使う武器と相手の動きが読めたので、着ていた上着を脱いで盾にする。



「あ!?」

「幼稚ですね。」



吐き捨てるように言ってから、上着をかぶったまま噴射してきた相手にタックルする。



「ぎゃっ!?」



少年B、頭から地面に叩きつけられ、うんうんうなりながらうずくまる。



「や、やばいよ!」

「強すぎ!」



その声で振り向き、残りの少年2人、(仮)少年Cと(仮)少年(D)を見る。

後ずさる2人に近づき、それぞれの腹に一発ずつ入れた。



ドスっ!

「ぐは!」



ドスッ!

「おえっ!」



どちらも足が震えていたので、簡単に仕留めることが出来た。

少年CとDは、あっけなく地面に倒れた。



「う、うえええ!い、痛いよぉ!」

「は、はく・・・!・・・苦、しい・・・・!」

「なに言ってんの?同じことされてもいいから、この人をみんなでリンチしてたんでしょう?」

「こ、このやろぉぉぉぉ!!調子に乗るな!!」



馬鹿にする口調で言った時、タックルした少年Bが飛びかかってきた。

唯一の軽症者は、手にナックルをつけていた。



(どれだけ武器を持ち歩いてるの?)



てか、馬鹿だよね~




(この場合、拳が当たらなきゃ意味がないのに。)




当てさせる気はなかったので、突き出してきた相手の手首をつかんでひねりあげた。



「うぎゃあ!?」

「武装すればいいってもんじゃないですよ?」

「痛い痛い!」

「使い慣れてないと意味ないんですから。」

「痛い痛い!離せ!離せ!」

「離してください、でしょ?」

「何様だよ!?いたたたたた!」

「は・な・し・て・く・だ・さ・い。だろう?」

「痛くて言えないんだよ!」


「―――――今しゃべってるだろう!?」

ゴッ!

「ぶっ!」




生意気を言ったので、頭突きでツッコミを入れる。



〔★凛のコマンド、情け容赦ナシ★〕