「こいつ、ホームレスなんだ。勝手にここに住み着いてるんだぜ?」
「それって、法律違反だろう?だから、追い払ってやってんだよ。」
「臭くて汚い、犯罪者予備軍が、二度と戻って来ないようにサンドバックにして思い知らせてんだよ!」
「お前、こんな負け組の社会のゴミをかばって、正義の味方気取りでもする気かよ?消えろよ、馬ー鹿!」
それは知ってる。
この辺りは、ホームレスがよくいる。
雨風がしのげる場所で暮らしているようだが、瑞希お兄ちゃん以外は興味ないのでスルーしていた。
〔★瑞希にしか関心がない★〕
少年達の主張を聞いた後で、念のため聞いてみる。
「まさか、今言ったことを理由に、暴行してたとか言わないよね?」
「はあ!?さっきからそう言ってんだろう!?こいつ馬鹿だぜ!」
「つーか、制裁してるだけだっての!」
「邪魔するなら、お前もボコるぞ!」
「てか、俺らのこと通報したら殺すからな!?」
悪びれた様子もなく言いきる少年達。
「へぇ~それはそれは・・・」
(良い根性ね・・・・!!?)
礼儀もへったくれもない、すごく生意気なガキだった。
〔★悪の予備軍だった★〕
こちらの制止に、やめるどころか、脅してきますか?
なんてくそったれな性根でしょう。
そっちがその気なら、こっちも容赦はしないでおこうじゃないの。
彼らの発言を踏まえた上で、私も主張させてもらった。
「つまり君達は、この人と同じ立場になった時、同じことをされてもいいって言うことだね?」
私の言葉に、少年達はポカーンとした顔で黙る。
それで公園内は、静まり返るが・・・・。
「ぎゃははは!馬鹿じゃねぇの!?」
「4対1でなに言ってんだよ、クズが!」
「なぁ、もう面倒だから、スタンガンで黙らせようぜ~?」
「いいね!ここは人通りもないし、誰も来ないからな~!?」
「・・・・バカだね。」
私が見きれる動きで、武器を向けてくる男子達。
攻撃を仕掛けてきたので――――
「ほら、くらえー!」
「―――――いい加減にしろ。」
バキッ!
3割ぐらいの力で応戦した。


