「・・・本人よりも、バラさんの周りがそうしたいようです。今扱ってる事件が、そういう内容らしいです。」
〈内容はダークなものか?〉
「わかりません。ただし・・・龍星軍担当のバラさんが、龍星軍を捕まえることよりも大事だとして、そちらを最優先事項として扱っています。」
〈へえー・・・〉
感心したような声を出すちーちゃん。
〈やべぇな。宿題より、そっちが気になりだした。リンリンはそのこと、お兄ちゃんには言ったの?〉
「おかげ様で、帰宅命令が出ましたよ。」
〈ははは!やべーじゃん?楽しそうだな~・・・〉
電話越しでもわかるちーちゃんの笑顔。
機嫌は悪くなってないので切り出した。
「警察に、そう言われる心当たりはありますか?」
〈あるって言ったら、リンリンどうする?〉
「内容によります。」
〈てか、宿題を後回しにして、バラさんが動けないうちに集会しちゃおうよ。〉
「それには初代の許可がいります。」
〈そうだけどさ。〉
「とりあえず、何かわかれば連絡を下さい。ギャル文字以外で。」
〈リンリンに、電話していい?〉
「必ず出れるとは限りませんが・・・どうぞ。」
〈OK♪声聞いた方が良いからね~愛してるよ、リンリン。〉
「僕も友人として。」
〈ひどいな・・・・大親友って言ってよ。〉
「はいはい、大親友のちーちゃん。」
〈くくっ!だから、リンリンが大好きなんだよ・・・またね。〉
含み笑いで言うと電話を切る元半グレの総長。
最後のセリフは、からかわれたと思う。
瑞希お兄ちゃんには動くなと言われたけど、話すなとは言われていない。
(それにしても気になるな・・・・)
「・・・さっきの瑞希お兄ちゃんの態度・・・」
私を除外するような発言。
自分達だけで片付けよとしているよな態度。
(あの表情、あの目つき・・・・夏場にもかかわらず、真っ白な肌。)
日焼け止めクリームは何を使ってるのか・・・。
色付きリップは使っていないと言ってるけど、あの桃色は誘惑の色だわ・・・!
浴衣姿を見た時思ったけど、長し目なんかされたら男も女も悩殺よ!
花火大会の時、知らない男達にニラまれたのは私だけの秘密。
可愛い色っぽさで参りましたよ、瑞希お兄ちゃん♪
〔★凛の思考が脱線した★〕


