彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)





〈えー!?リンリン来ないと、俺宿題しない的な!そうしたら、龍星軍の集会できなくて、困るんじゃない系~?〉

「円城寺君達への嫌がらせを、報告しないでください。」

〈え~!?リンリンへ向けてしたのにー!困らない系!?〉

「僕、人見知りなんで、集会とか・・・・正直、目立つことは嫌なんです。だから集会しなくても困りません。」

〈マジかよ――――――――!!?・・・・・じゃあ、宿題する系・・・・・〉

「最初からそうしてください。」



〔★長政の抵抗、凛にきかなかった★〕



〈半グレ卒業してまで、リンリンに尽くしてるのにぃ~気分はチョーサゲサゲ!押しのアイドルが結婚宣言して、家庭に入る発言聞いたぐらいパネェんですけどぉ~?〉

「・・・その半グレのことでお話があります。」

〈なぁーに?〉



話を切り出すなら今だと思ったので聞いた。



「藤原虎次郎(ふじばらとらじろう)という生活安全課、少年事件課警部をご存じですか?」

〈んー?聞いたことアリアリ~こっち来る時に~半グレの仲間が~バラさんっていう鬼ヤバいるからレッドカードになるなって注意された系~!え?なになに?俺に何か内緒話ぃ~!?〉

「そうなるかも、しれません・・・。実は、そのバラさんが・・・・半グレのことで、JAGUARの元頭だった幡随院長政と話をしたがってるんです。」

〈俺と?〉



途端に、ちーちゃんの声の調子が変わる。



〈なにそれ?サシで、俺と話したいって言ってるのか?〉



話し方は優しいけど、ギャル男のしゃべり方じゃなくなっていた。

口調は、JAGUARの幡随院長政だった時そのもの。

その変化を受け、相手が真面目に話をする気になったと判断したので言った。