彼は高嶺のヤンキー様5(元ヤン)





「俺らの時にはいなかったから・・・出来たのは、1年ぐれー前だろう。最初は、裏でコソコソ薬の転売するぐれーの小物だったのが、幡随院がJAGUARをやめてから、表に出てドラッグを売りさばくようになってるんだよ。」

「ドラッグって・・・」

「大麻、覚せい剤、脱法ハーブ、レトロなシンナー・・・・不正な薬の買取もしてる。」

「最低ですね!?売人集団ですか!?」

「まずいって言えば、まだある。」



渋い顔で瑞希お兄ちゃんは言った。



「どうやら奴らは・・・売春にも手を出してるみたいなんだ。」

「売春!?」

「それも家出中の未成年をな。」

「家出!?」

「家族が探そうが探してなかろうが、本人は帰りたくないから隠れるだろう?その隠れ場所を提供する代わりに、体を売らせてるんだよ。」

「ええ!?未成年に売春って・・・犯罪ですよ!?」

「だからバラさんが動いてんだろう?少年少女の犯罪関係だからな。」

「そうでしたか・・・!しかし、未成年って・・・買った方だって、見た目が子供だからおかしいって気づかないんですか?」

「見た目で気づくも何も、未成年を買いたくて来てる大人ばっかりだから気にならないんだろう。」

「え!?未成年ですよ!?」

「男は若い女が好きだからな。バレなきゃ、若いのとやりたいんだろう?」

「・・・・・瑞希お兄ちゃんもですか?」

「ばーか!俺はガキに興味ない。」

「ええ!?」



じゃあ私も、論外なのですか!?



〔★凛のテンションが下がった★〕



「なんで凛が、ショック受けてんだよ?」

「僕、未成年・・・」

「ばかっ!!お前は俺の弟だろうが!?未成年でもいいんだよ、好きだから!!」

「お、お兄ちゃん!」



私を好きって・・・



〔★凛のテンションが上がった★〕



「僕も瑞希お兄ちゃんが好きでーす!」

「あーはいはい。俺も愛してる!」



抱き付けば、抱き留めて抱き寄せてくれる。

頭をヨシヨシされ、愛されてると実感する。



〔★ただし、弟としてだ★〕