一之瀬さんのただならぬ雰囲気に押されて結局、駅前のチェーンのカフェに入ることになった。向き合って座るや否や、一之瀬さんは意を決したような表情で口を開いた。
「実希ちゃんが好きです」
それは私が、2年間ずっと欲しかった言葉だ。
唐突の告白にびっくりして言葉の見つからない私をよそに、一之瀬さんは言葉を続けた。
「実希ちゃんに告白されてから、実希ちゃんのことばっかり考えてる。もしも、まだ俺のこと好きでいてくれるなら付き合ってほしい」
「ごめんなさい」
頭で考えるよりも先にその言葉を発していた。
夢のような一之瀬さんからの告白なのに、素直に喜べない。その理由はたった1つ。
想くんのことが気になるからだ。


