キツくなりすぎないようにネクタイを結ぶ。
「はい、できたよ」
「ん、ありがと」
こうやってネクタイを結んであげるとお礼なのか深侑は私の頭を撫でる。
なんか子供扱いされてるみたい。
一応私の方が一つ年上なのに。
「そういえば昨日ちゃんと宿題やって寝た?」
「………葵に見せてもらう」
「…要はやってないんだね?」
「………夏生のご飯が美味しくて眠くなっちゃって」
「誤魔化しても無駄です」
「……んー……」
怒ればすぐに拗ねて顔を逸らす。
またやってきてないの!?と深侑に呆れる葵ちゃんが目に浮かぶ。
ごめんね葵ちゃん。



