偽りの笑顔、泣いている心

『...と、いうことなんですよ...』

「愛悪だけずるーい!あたしも闇夢と同じ高校行くー!」

「俺も...転校、する...」

『やめてください。ただでさえ面倒な高校がさらに嫌になります』

乱狂はまだしも誘舞と愛悪は駄目。1人でも五月蝿いのに...

「えー!ひどーい!」

「闇夢...いつでも、一緒...」

『...そろそろ本題に入っても良いですか?私とて暇ではないんです』

と、殺気付きで言うとみんなは青ざめた顔で頷き、それぞれの椅子に座る

『それでは、兎会を始めたいと思います。各自、報告してください』

「はいはーい!じゃああたしからしまーす!A区問題なーし!やっぱあたしの制裁のおかげだよねー!」

制裁とは罪人を痛め付けること。肉の塊の画像もしっかりばらまいてるからそうなりたくなければ罪を犯すな、と...いわゆる警告ね

『あまりそう威張っていると後で痛い目に遭いますよ?』

「はーい」

「僕も報告しまーす!B区は前よりかはマシになったけどまだ汚い人が多いねぇ。愛悪、もーっと制裁しちゃいまーす!」

『そうですね。でもほどほどにしてくださいよ?最近血の匂いがすごいんですから』

そう。ここ一週間愛悪の周りが血生臭い。私達でさえ顔をしかめるレベルだ

「りょーかい!」

「次、俺な。C区、A区と同じく問題無し」

『それは良かったです。問題無しが続くといいんですが...』

「最後...俺。E区...相変わらず、酷い」

『困りましたね...誘舞、蒼黒。問題が無いのなら乱狂を手伝ってくれませんか?というか手伝ってください。私の方は残念ながら手一杯ですので』

「うん!E区はあたし達が始末するー!」

「俺達に任せろ。闇夢は無理するな」

『...大丈夫です。それでは、これにて兎会を終了します』

やっぱりいつもより長くなってしまった