そっか。引っ越したって言ってたもんね、まあ前の家とかどこか知らないけど...

てか、手...!

さりげなく繋がれた手がじんじんする。

「玲央じゃなくてがっかりしたんだろ?」


私から手を離すといきなり歩くのをやめて振り向き私の顔をじーっと見る如月くん。


い、いやそんなことないし!!


如月くんの澄んだ瞳に私が映る。