私の名前、呼んでくれないの? 目頭が熱くなる。 パーン。 涙で滲む目に色とりどりの夜空に浮かぶ花が目に入る。 「キミ、一人~?」 後ろを振り返るといかにもチャラそうな3人組が。 「いや、一人じゃない、です」 私は痛む足をかばって立ち上がると境内から降りる。