「お母さん、ホントのほんとに大丈夫?似合ってる?」

全身鏡を何回も覗き込んで。


お母さんに聞くのも五回目だ。

白に薄い水色の朝顔が散った浴衣。


「似合ってるって言ってるでしょ?デート?玲央くんと?」


「ううん、玲央じゃないよー」