『粋!なんか、近づいてきてる!!桐嶋って人が!!』



「柚梨……支離滅裂だよ。」




そんなことを言っていたら、目の前に桐嶋 駿が立っていた。




「ちょっとコイツ借りるね。」



はい?
今、なんと言った?



気付いたら手を引かれてどこかに連れていかれていた…





………っう。
周りの女子の視線が痛い


女子たちは、目を輝かして桐嶋駿を見ていた





ついた場所は第3校舎の屋上




何であたしなんか連れて来たんだろう……




『あの〜何で、あたしの名前知ってるんですか?』



「あぁ、宇津見に聞いた。」


っあ、そうなんだ。
宇津見ちゃん聞いたのか〜


って何で納得してんの!!




「あのさぁ、下の名前なんていうの?」



下の名前?




『柚………梨。』



「俺は桐嶋 駿!覚えとけよ!!」



覚えとけ!?
強引な人だなぁ〜