「理由は‥わかんねえんだ」


明日日本を立つとだけしか言われてない、俺がどんなに質問しても

"明日わかる"


ただそれだけ



「‥‥‥駿はそうやってはぐらかすんだね」


柚梨の目には涙が溜まっていた

その涙を見るたびに俺の罪悪感は募っていく‥



言えることが見つからない




すると柚梨から意外な言葉がぶつけられた



「なんで一人で抱え込むの!?確かにあたしは頼りないかも知れないけど‥駿と向き合えることはできるよ!」


目に涙をいっぱい溜めて


俺から目を反らさず



それを言い終えるとドンッと俺の胸を叩いた


そして柚梨は聞こえないくらいの小さな声で




「お願いだから頼ってよ‥」





と一言だけ言った




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