ガンッと女の胸倉を掴んでたたき付けた


「痛っ‥‥」


女は身を震わせて俺を見上げる
でもそんなことに気使う余裕はねえ



「ナメてんのか?」


どんどん頭に血が昇る



「そんなんじゃない!ナメてなんかない!!本当に思ってんの!!!!何で‥何であたしじゃダメなの!!??」



笑える



「は?お前みたいな女より柚梨の方が何倍も良い女なんだよ」




女は負けじと反論してくる


「駿、海外行っちゃうんでしょ?しかもあの子には言ってないんだよね?それってあの子の事信用してないんだよ!!!!!」



女は張り裂けるくらいの声を出した




俺の腕が振り上がった


「駿ダメ!!!!!!!!!」

柚梨が思いっきり叫んだ












ガンッ



俺の拳はそいつの顔の
隣の壁を殴っていた





「もう黙れ。何も喋らず帰れ」







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