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「ねぇ、あの先生格好良いよね」
友達が満面の笑顔で私の耳元で囁く
真っ白い空間に3人だけふわふわと浮かんでいる
友達が指差した先には先生がいて。
「…そう、だね」
私が苦笑いを友達に返せば
先ほどまで笑っていた顔が一変
何の感情も写してはいない無表情へと変わった
「…最低」
彼女の唇が放った言葉
何度も何度も何度も何度も
頭の中に響いて響いて。
「…私は、…悪くない…」
ついに耐えきれなくなった私はその場に座り込んだ
目の前にいたはずの友達も先生もいつの間にか消えてしまっている。
たった1人残された空虚な世界で
やっと私は涙を流すことを許された。
「…私が、悪いの…?」
ポツリと呟く
きっと誰にも聞こえない
涙が溢れても見つけてくれる人なんていない
「…好きだったのは…あなただけじゃない…」
膝を抱えて丸まって
それでも寂しさと悲しさが不定期な波のように襲っては引いて行く
全て津波のように連れ去ってくれれば良いのに
砂浜に書いた絵のように波に流されて消えて仕舞えば良いのに
まるで
心臓のどこか深くに突き刺さったように残って取れることはない
「…先生…」


