「えっと………。

す、すみません。分かりません……」

絞り出そうとしたけど、無理だった。

「ははは…

俺の名前は、加藤 佑真【かとう ゆうま】

ちなみに、山口さんの後ろの席なんだけど。」

「か、加藤くん!

本当にごめんなさいぃぃ!」

「ふっ。

もういいよ。

俺の名前、佑真でいいから。」

「あ、はい!」