「なに一人で百面相してんの?先行くよ?」
さっきまで赤面していた彼は、すでにいつも通りに戻っていて、私のことを待ってくれている。
なんか、幸せだな...
「あ、そーいえば、姉ちゃんが映画の前売り券買ってたらしいんだけど、彼氏と別れちゃったらしくて...日にちが合えば、なんだけどさ...一緒に行かない?」
これは...デートのお誘い?
「17日の土曜日とか、どうかなって思ってるんだけど...」
「空いてるよ!行きたい!」
こんなに即答したら、変だったかな?
ううん。そんなのどうだっていいや。
すぐに答えたくなったんだから、仕方ない
嬉しい、って気持ちが溢れそうだ...

